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1996年(H08)総務委員会09月24日

◆吉川 委員 おはようございます。公明の吉川でございます。私の方からは2点、電気代の節約と人材育成と、この2点について質問したいと思います。
 平成8年度の予算審査特別委員会でも私の方から質問させていただいたんですけれども、本庁で使用されてる電気料金が総額年間1億1,500万円ということで、この節約につきましては、まず電灯ですね、この照明を節約するための一つ手段として、節電用の安定器をつければ電気代が安くなるということでご検討いただいたという答弁をいただいたわけでございます。その試算では、年間1,170万円が節電できるということでございました。これは、電気代の25%にあたる照明ということで、残りの75%は動力系の電源であるということで、予算委員会の中ではご検討をお願いしとったわけでございますけれども、その後、この75%にあたる電気代の節電について、ご検討またはご実験等をされた経緯がございましたら報告をお願いしたいと思います。


◎西本 管理防災課参事 今回、動力源にあたります節減の試験を行いました。高層館地下4階に設置されています30キロの冷却水ポンプですけども、本年度7月29日から8月21日までの間、インバーター制御による節電試験を行った結果、平均節電率は37.68という数値になりました。以上です。


◆吉川 委員 ポンプにインバーター制御装置をつけていただいて、節電の実験をしていただいたと。結果、37%ですか、節電ができたというご報告ですけれども、これを全庁的にこれを採用した場合、その効果、節電効果、金額換算にしてどのような結果になりますか。


◎西本 管理防災課参事 庁内、特に高層館でのインバーター取りつけ可能電動機は、61台のうち約33台ということになっております。その33台のうち合計が総出力332キロでございます。節電額の試算を行った結果、33台に対して設備投資額は約1,800万ぐらいかかるわけなんですけども、その33台の節減額は年額、節電率を約30%といたしまして770万円。ですから、投資額に対して節減額770万円ですから、2.4年で清算できると試算しております。


◆吉川 委員 年額770万円の節電が、イニシャルとして1,860万円ぐらい要るということですけれども、これは実施計画の方はどのようになってますか。


◎西本 管理防災課参事 今後の計画ですけども、来年度より計画的に導入を実施したいと考えております。以上です。


◆吉川 委員 ということは、来年度からこれを購入して、実際に使っていただけるということですね。


◎藤田 管理防災課長 今、担当参事からお答え申し上げました基本的な考え方は、そういう方向でございますけれども、計画的にその実績を、電気のことですから当然力率でありますとか、いろいろそういう電気的な要因もあろうかと思います。その点もよく確認をしながら、計画的に着実に実施をしていきたいとは考えております。以上でございます。


◆吉川 委員 ぜひ、よろしくお願いしたいと思います。この電気代の節約については、行財政見直し推進計画には項目としてございますか。


◎久保 行財政見直し推進室次長 見直し推進計画の中の事務事業の見直しの項目の中で、最後の36項目目に、各所管において基本的な見直しの基本的な考え方に沿って一層の経常経費の節減、それから効率的な事務執行のための見直しに努めるという項目に入っております。以上です。


◆吉川 委員 今、動力系のことをお願いいたしましたけれども、照明系についても、これイニシャルのコスト大変高くつくということですけれども、全庁的に行財政見直しの中でご評価いただいて、全庁的に取り組んでいただきたいことをお願いしたいと思います。
 次に、前回の総務委員会の方で、私の方から人事考課について質問いたしましたけれども、今回は人材の育成という観点で何点かお聞きしたいと思います。
 今回のO−157の事件で多くの問題点が指摘されたわけでございますけれども、既にこの本会議でも我が党の北村議員の方から組織、それから機構面でこの問題を取り上げさせていただきました。私は、この人という、いわゆる職員の資質という観点でお尋ねしたいんですけれども、このO−157の事件で、この職員の資質という観点で、何か反省すべきところはございましたか。


◎西田 人事課長 O−157によります集団食中毒の発生に関しまして、職員の資質の面で何か反省はないかという、こういうご質問でございますけれども、この件に関しまして、職員の資質もさることながら、職員の日ごろからのみずからの職務に対する認識のあり方、すなわち、職務に対するなれから来ます、その職務の本来的な意義、その重要性への認識が、この点におきまして課題があったのではないかと推察しておるところでございます。職員一人一人が市の行政に対するどんな小さなシグナルでも見落とさない、こういう職務に対する緊張感あるいは責任感、こういうものを常に持って職務に精励することが肝要かと思っております。そのための職員の意識づけ、こういうことが必要であると考えております。以上です。


◆吉川 委員 これは、今人事の方からお答えいただきましたけれども、ここにいらっしゃる管理職の皆さんすべてに本来はお聞きしたいことでございます。質問を続けますが、職員の皆さんが日常的にいろんな仕事をやっていただいておりますけれども、その最終的な目的は何ですか。


◎西田 人事課長 職員の仕事の最終目的、目標、何かということでございますけれども、地方自治法にもうたわれておりますように、住民の福祉の増進、いわゆる向上であると考えております。以上です。


◆吉川 委員 それでは、その目的を達成するために、職員の皆さんに必要なことは何ですか。


◎西田 人事課長 今申しました住民の福祉の増進ということで、そのために福祉の増進を図っていくと。そのためには、最少の経費で最大の効果を上げるようこれ努める。また、全体の奉仕者としての公共の利益のために勤務し、さらに職務の遂行にあたっては、職員の全力挙げてこれに専念しなければならないと考えております。このことを常に念頭に置きまして、職務に対してみずから目標を設定し、その目標達成のためにみずから工夫と研さんを重ねていく必要があると考えております。以上です。


◆吉川 委員 例えば自分の担当以外の仕事を市民の皆様から受けた場合は、どのようにされますか。


◎西田 人事課長 市民から職員を見た場合、所属がどこであるかということは、まずわかりません。あくまでも市の職員は市の職員であり、このことからしますと、自分の担当以外の仕事でありましても、職員は市のいわゆるスポークスマンであり、また行政に係る事業を提供するサービス業を営んでいると、こういう認識に立ちまして市民に接することが大切であると考えております。具体には、市民から行政についての問い合わせを受けた場合は、申し出の内容を的確に把握いたしまして、担当部署へ正確かつ迅速に申し送りをしていくことが肝要かと思っております。そのためには、職員は市政全般についていろんな情報をも把握した中で、そういう的確な後処理をしていくということが必要かと考えております。以上です。


◆吉川 委員 今、種々お答えをいただきました。先ほども申し上げたように、ここにいらっしゃる管理職の皆さんに、それぞれ本当はお聞きしたい質問でございます。皆様がどのように答えられるのかというのが非常に興味のあるところなんですけれども。お答えいただいた内容を整理しますと、やはり非常に言葉としては抽象的なんですけれども、緊張感、責任感、それから意識、または職務に対してのみずからの目標設定と、並びに研さん、それから最後のところでは市民の皆さんに対するサービス業を営んでいるという意識というようなお答えであったかというふうに思います。
 これらのことは、一体どこで職員の皆さんは培われるのかなというふうに思うわけでございます。確かに研修という形で、オフJTの研修はあると思いますけれども、これはあくまでも、そのきっかけだというふうに思います。一体上司の方は、どこでそれを、皆さんは今人事の方でお答えいただいた意識とか自分の態度、モラル、そういったものを指導されてるのかと思うんですけれども。例えば日常業務の中で、いわゆるその事務処理とか手続とか、本来の業務にかかわる以外の指導というものはどういうふうにされてるか、もう一度お尋ねしたいと思います。


◎西田 人事課長 職務遂行上のいわゆる事務処理以外でどういう指導がなされてるかということでございますけれども、いわゆる公務員としての服務の根本理念といいますか、全体の奉仕者として公共の利益のために全力を挙げて各自の職務に専念すると、このことにつきまして、日ごろから各所属長がその職務、職務に応じまして指導しておると考えております。以上です。


◆吉川 委員 冒頭反省というところで述べていただいてましたけれども、人事の方で答えられる答えとしては、そういう形になるかなと思いますが、ここにいらっしゃる皆さんが実際にどういうふうにそれをやられているのか、これはしっかりと一度話し合っていただきたいなという思いでございます。今回の事件をきっかけとして従来の要するに方法ではだめだというふうな一つ大きな結論があったわけです。
 21世紀に向かっての新しい堺市の職員の皆さんの資質はどうあるべきなのか、また、その姿勢はどうあるべきなのかということを皆さん一度話し合われて、それにふさわしい日常業務での指導または教育のあり方というものを一度ご検討いただきたい。まさに私が思いますのは、今その21世紀に向かっての一つ大きな改革のときではないかなと、そのときに、そのかなめになるのは管理職の皆さんでございますので、そういった話し合いを一度しっかりとやっていただいて、結論を出していただきたいなと、そういうテーブルをぜひとも設けていただきたいなというふうに思いますけれども、皆さん個々にお聞きするわけにはいきませんので、人事の方でひとつ音頭をとっていただいてといいますか、指導していただいて、そういったことをひとつ結論を出していくということで提案したいんですけれども、いかがですか。


◎西田 人事課長 今委員からご指摘、提案ありましたことを十分検討いたしまして、次年度に向けて検討していきたいと思います。以上です。


◆吉川 委員 それでは、その結果を期待して、以上で質問を終わりたいと思います。



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