[議会での質問]メニューに戻る]

1999年(H11)環境保健委員会03月16日

◆吉川 委員  おはようございます。公明党の吉川でございます。私の方からは2点、ダイオキシンと、それからコンピューターの2000年問題、Y2K問題についてお伺いをしたいと思います。
 まず、このダイオキシン類の汚染というのは、非常に古くて新しい課題であるわけでございまして、これまでも議会で何度も議論をされてきたところでございます。公明党といたしましても、党独自のダイオキシン類対策特別措置法案を参議院にも提出したわけでございますけれども、その中で能勢町のごみ焼却施設の問題や、テレビ朝日の報道による所沢産の野菜が一時取引停止になるというような問題が起こっておりまして、いまだ市民の皆様方の不安というのは払拭されていないわけでございます。そうした中で、市民の皆様方に対する正確な情報の開示と迅速な対応というものが今後ますます必要になってくるというふうに思います。そこで今回政府が見直しを進めている法整備の中で、耐容1日摂取量、いわゆるTDIがWHOが提示している提示している体重1キログラム当たり1から4ピコグラムというふうに厳しくなって、なおかつコプラナーPCBも含めるという動きがございますけれども、その経過を概略お知らせいただきたいと思います。


◎木口 食品衛生課長  経過でございますが、従来はダイオキシン類の評価の考え方としまして、厚生省のTDI、これは平均1日摂取量が体重1キログラム当たり10ピコグラム、また環境庁の健康リスク評価指針値、平均1日摂取量が体重1キログラム当たり5ピコグラムが示されておりました。昨年5月のWHOの専門家会合におきまして、ダイオキシン類の健康リスクの再評価が行われまして、TDIとしまして、コプラナーPCBを含めまして平均1日摂取量が体重1キログラム当たり1から4ピコグラムとして合意がなされました。これを受けまして、我が国におきましてもダイオキシン類の健康リスクの再評価を行う必要がありまして、平成11年1月28日に環境庁と厚生省が審議会を合同で開催いたしまして、ダイオキシンの耐容1日摂取量、TDIの見直し作業を開始したと聞いております。今後は合同の会合を適宜開催いたしまして、可及的速やかに結論を得たいということで、国において進められていると聞いておるところでございます。以上でございます。


◆吉川 委員  ありがとうございます。このTDI、非常にとらえ方が難しい基準でございまして、これは今後もう非常に議論していかないといけないわけでございますけれども、まず、このTDIが厳しく、その基準値が厳しくなると予測されるわけですけれども、そうするとごみの焼却施設等の排ガス中の例えばダイオキシン排出基準や大気、土壌などの環境基準等が変わってくるんじゃないかなというふうに思いますけれども、その点はいかがでしょうか。


◎沼谷 環境整備課長  廃棄物焼却施設の排ガス中のダイオキシン類濃度につきましては、厚生省が運用しておりますTDI、1日当たり体重1キロにつき10ピコグラム以下にするために廃棄物焼却施設の影響を最も受ける最大着地濃度地点においてもダイオキシン類の摂取量がTDIを超えないよう、焼却施設の暫定的な基準である80ナノグラムTEQ/ノルマル立米が設定されております。したがいまして、WHOの数値に準じて1から4ピコグラムにTDIが設定されますと、暫定基準は見直されるのではないかと考えております。なお、廃棄物処理法では、昨年12月1日より新たに設置する焼却炉につきましては、技術的に可能な限りダイオキシン類の排出を削減することとし、基準が設定されているものと聞いております。以上です。


◆吉川 委員  そうした基準がこれから変わるであろうということですけれども、具体的にはその基準値がどのようになるというふうに推測されるんでしょうか。


◎沼谷 環境整備課長  廃棄物焼却施設につきましては、具体的な基準が幾らになるかということはわかっておりません。ただ、コプラナーPCBの件も踏まえて考えますと、基準値は強化されるのではないかと考えております。以上です。


◆吉川 委員  この基準値は今わからないと、予測できないということでございますけれども、このTDIが厳しくなるということでございますので、これまで市当局が公表されてきたいろいろな数値、これを再評価する必要があるのではないかというふうに思うわけです。例えば魚介類のダイオキシン類の調査等もしていただきましたけれども、その中にはTDIが10ピコであるから人体の健康に影響を及ぼさないというふうに明言されてるわけですけれども、このもとのTDIが厳しくなるということは、この食物以外に排出されてきたダイオキシン類のデータについても、もう一度私は再評価する必要があるのではないかと思いますけれども、いかがでしょうか。


◎芳賀 環境保健総務課長  今委員ご指摘の再評価の問題につきましては、国の基準設定の結果をまず待ちたいと思います。その辺の情報収集を含め今後とも判断してまいりたいと考えております。以上です。


◆吉川 委員  そういうことなんですね。このダイオキシン類というのは、非常に地球レベルでとらえていかないといけないという部分と、それをどれだけ現状の努力の中で将来回避していけるかというような課題とか、数々の多くの問題を含んでるわけですが、例えば市民の視線に立ったときに、非常に難しいいろんな数値ではなくて、例えば直観的に安全かどうかということが非常に心配なわけですね。先ほど言いました、例えば魚介類のダイオキシンの調査一つを見ましてもね、例えば大阪湾でとれたサバが検出値、いわゆるサバ1グラムに対して1.3ピコグラムというダイオキシンが出てきましたよということをお知らせいただいてるんですね。これは先ほど言いましたTDIが10ピコだったから安全だと皆さんおっしゃってるわけですけども、例えばサバ好きな人は、グラム1.3ピコですから、200グラム食べると260ピコグラム摂取することになるわけですね。体重100キロの人でも2.6ピコグラム摂取することになるわけです、1日ね。そうすると、TDIが1から4と、4だったらいいですけれども、1になると、これは超えてるん違うかなと、何となくそう思ってしまいまして、これは心配やというような話にもなりかねないわけですね。そうしたことに対して先ほど再評価というふうに言いましたけれども、これはお願いでございますけれども、この数字を並べて安全かどうかというのは非常に難しいのはよくわかるんですけども、市民の皆様方の目線でひとつ安心をしていただけるような情報の提供等をお願いしたいと思います。
 我が国における一般環境からのダイオキシン類の暴露の主な経路というのは、食事、大気、水、土壌というふうに伺ってるわけですけれども、そのほとんどが食事からということですけれども、先ほどサバの話しましたけれども、この数値というのはどのようになっているんでしょうか。


◎木口 食品衛生課長  食事からということでございますが、厚生省におきまして、平成10年10月に発表いたしました平成10年度の食品中のダイオキシン類等汚染実態調査の報告によりますと、食品からのダイオキシン類の平均1日摂取量は、体重1キログラム当たり0.96ピコグラムTEQとなっております。さらにコプラナーPCBを含めますと2.41ピコグラムTEQとなりまして、一応この値はWHOの4ピコグラムTEQと比べまして、これを下回っておりまして、現時点では食品衛生上、問題ないものと考えております。以上でございます。


◆吉川 委員  ありがとうございます。ただ、先ほど申し上げたとおり、今のご報告でしたら、コプラナーPCBを含めると2.41ピコグラムになるということですけれども、これは4に比べて安全だというおっしゃり方ですけれども、1から4ですから、1になったらどないなんねんということがまた心配になってくるんですね。ですから、市民の皆様というのは難しいことはよくわからないわけですから、誤解のないように、冒頭に申し上げましたが、正確な情報の開示というものをお願いしたいと思います。それから、これから将来にわたりまして、食の安全を確保するということ、それからいろいろ今測定・分析をいただいてるわけですけれども、それが対策や政策につながるような形で調査をお願いしたいと、この2点を要望してこの質問は終わりたいと思います。
 それから次に、Y2K問題、いわゆるコンピューターの2000年問題でございますけども、2000年まで6カ月半ぐらいですか、当局でも当然この問題に対しては対応をしていただいてるというふうに思います。ただ、市民の皆様の安全にかかわる問題もあると思いますので、その点に関してこれまで当局が行っていただいた対応、ちょっと代表して環境事業部さんの方に伺いたいと思います。


◎濱本 クリーンセンター所長  清掃工場ということに関して限定して言わせてもらいますと、清掃工場にはもちろん電子機器がたくさんあります。そういうことで我々としては、この2000年問題を重要に考えて対応してまいりました。その中で一番問題になるのが安全ということですので、焼却炉の燃焼管理の設備とか、クレーンとか、それからボイラー、それから発電設備、それからもう一つは周辺の交通ということでトラックスケールで車の計量と、こういうことに関してメーカーにそれぞれ質問を出し、確認してまいりました。その結果ですけども、一応リストアップしたその状態の中では、今のところ問題は一応ないというふうに我々は確認しております。以上です。


◆吉川 委員  問題ないというご判断でございますけども、細かく見ていくと、この2000年問題というのは、切りがない問題でございまして、ただ2000年というのは間違いなくやって来るわけでございまして、その点でもう一度その課題がないかどうか、ちょっと知りたいわけなんですけれども、積み残しているようなという言い方が正しいかどうかわかりませんけれども、課題はございませんでしょうか。


◎濱本 クリーンセンター所長  南工場、それから東第1工場に関しては、基本的にアナログの計器ということで、一応時系列の単位は入っておりません。それで、この両工場に関しては一応問題ないと。それからもう一つ、新しくつくりました平成9年に完成しました東第2清掃工場に関しては、デジタル機器が非常にたくさん入っております。しかし、基本的なボイラーとか、それから発電設備とか、そういうものに関しては問題はない。ただし、埋め込みチップというものがございます。この問題に関しては、我々もメーカーもまだ確認できてないというのが現状です。ただし、これはメーカー、それから我々も、メーカーに関してはプロジェクトチームいうものをつくりまして、そこと我々は一つ一つ確認しながらいこうと思っております。以上です。


◆吉川 委員  メーカーさんの方で確認作業をしていただいてるということですけれども、大体そういったさまざまな作業ですね、この問題に対する対応の作業というのは、大体いつごろまでに完了される予定でございますか。


◎濱本 クリーンセンター所長  ソフト面に関しては秋までには完了できると思います。埋め込みチップの部分に関しては、まだ少しかかるかもわかりませんけども。以上です。


◆吉川 委員  ちょっと今お伺いした中では、要するにいわゆるロムとかチップの中に焼き込まれているようなものというのは、本当は非常に確認しづらいというのはよくわかるんですけれども、例えばアナログの機器でも当然人力で動かして、手動といっても人力で動かしてるわけではございませんので、当然機械で動かしてる、当然油圧機も使ってる。そうすると、最低限、制御というものは当然その中にあるわけで、直接そういうところにロムなんかが使われてる可能性も十分あると思うんです。これを私の要望といたしましては、きっちりとやはり体制をつくっていただいて、局としてつくっていただいて、きっちりとやっていかないといけないんではないかなと。といいますのは、非常にこのリスクマネジメントというのは、日本人、苦手なのかどうかわかりませんけれども、非常にそういう将来のリスク、考えられるリスク、起こるであろうリスクに対してのマネジメント能力というのが非常に弱いわけでございまして、この2000年問題につきましても世界から見ると、日本はCクラスだというふうに言われてるところもあるわけでございます。ただ安全にかかわる部分に対しては、特に今、環境事業部さんの方にお伺いしましたけれども、例えば市民病院さんの方はどうなってるのかなとか、非常にコンピューター機器が非常に多く使われてるわけでございまして、市が直営してる部分だけではなくて、民間の、皆さんがご指導いただいてる事業者さんなんかはどうなるのかなとか、いろいろ考えると心配事が出てくるわけでございまして、ひとつそうしたことに対して明確な責任体制をしいていただいて、責任者をお決めいただいて、着実にきっちりとやっていく。できないところは当然あると思いますので、そこに対しては、もし例えば誤作動、誤動作等が起こればどうするのかという、その対処等を決めていただいて、職員の皆さんに徹底していただいてるならば、万が一そういう危険が起こった場合でも回避できるのではないかなというふうに思いますので、どうかよろしくお願いしたいと思います。以上です。

[議会での質問]メニューに戻る]