2000年(H12)文教委員会06月19日
◆吉川 委員 おはようございます。公明党の吉川でございます。また1年間、文教委員として皆様方にお世話になりますけれども、ひとつよろしくお願いをいたします。
本日は2点お伺いをしたいと思います。まず、堺市民オリンピックについて、それから図書館について、この2点についてお尋ねしたいと思いますが、若干準備不足もございまして、質問があちこち飛ぶことをお許しをいただきたいというふうに思います。
まず、堺市民オリンピックについてでございますが、長く市民の皆様方に親しんで、堺の非常に特色を出した堺市民オリンピックが毎年開催をされているわけでございますけれども、まず、この市民オリンピックについて、その開催の目的、趣旨、これをお知らせください。
◎西岡 スポーツ振興課長 堺市民オリンピックを通じまして、市民の健康増進や連帯感の高揚を図ることにより、健全な人づくり、明るいまちづくりを推進することを目的に、各校区住民が一堂に会したスポーツ祭典として開催してございます。以上でございます。
◆吉川 委員 それでは、この堺市民オリンピックに参加をされておられる方の人数はどれぐらいなんでしょうか。
◎西岡 スポーツ振興課長 平成11年度で申し上げますと、25回大会の参加者として約1万人の参加となってございます。以上でございます。
◆吉川 委員 それでは、この堺市民オリンピックの参加対象、これはどのようになっておるんでしょうか。
◎西岡 スポーツ振興課長 堺市民オリンピックの参加者なんですが、種目によって若干違いは生じてございます。ただ、各校区で選出されました小学生以上の住民を対象として行ってございます。以上でございます。
◆吉川 委員 それでは、この堺市民オリンピックでは、どのような種目で参加できるんでしょうか。
◎西岡 スポーツ振興課長 種目でございますが、ソフトボール、バレーボール、卓球、ゲートボール、綱引き、陸上競技の6種目となってございます。以上です。
◆吉川 委員 種目は6種目、そして小学生以上の市民の方が参加できる。そして、これは先ほど参加者1万人とお答えいただきましたけれども、これは多分当日の参加者であると思いますけれども、そういう多くの市民の皆様方が参加をいただいているという今ご報告をいただきましたけれども、これ、実際には当日1万人ということでございますけれども、地域で参加者を選別するために予選を行ったり、さまざまにされておりますけれども、そういった方々も含めての参加者数というのはわかりますか。
◎西岡 スポーツ振興課長 当日でございますが、競技者数で申し上げますと、選手、コーチを含めて6,222人、各校区の選手団員数ですね、役員さんを含めますと、これが約6,800人ぐらいになります。それと大会当日の我々スタッフ及び民謡等のアトラクション等を含めますと、約1万人とつかんでございます。ただ、各校区の実情がございまして、各校区で選出するまでの人数というのは、スポーツ振興課の方では今とらまえてございません。以上です。
◆吉川 委員 小学校、90校区ございますけれども、これはすべての校区の皆さんが参加をされてるんでしょうか。
◎西岡 スポーツ振興課長 対象といたしましたら、校区から選出された者となってございます。小学生につきましては、陸上の100メートルとリレーの部、小・中学生の部で参加するという形で各校区からの選出をお願いしておる現状でございます。以上です。
◆吉川 委員 私思いますのは、できるだけ先ほどの堺市民オリンピックの目的もご報告いただきましたけれども、すべての市民の皆様方が対象になっているというふうには理解をしておるんですけれども、実際、当日参加される方は役員も含めて約1万人、予選等で多分ばくっとみても、10倍から20倍とすると、まだまだ、この堺市民オリンピックというものは違った見方をすると、住民の一部の方の参加ではないのかなというふうに思います。
先ほどの健全な人づくりや明るいまちづくりを推進するという目的からすると、そろそろこの堺市民オリンピックのあり方も一度とらえ直してはどうかなというふうに思っております。より多くの皆様方が参加できる環境をつくっていただく。また、より多くの皆様方がこの市民オリンピックを通じて、そういう意識を持っていただくという形にどんどん実は拡大をしていってほしいなという気持ちがございます。そういう意味では、例えば先ほどご報告をいただきましたけれども、6種類の種目でございますが、例えばですよ、ソフトボールというふうにおっしゃいましたけれども、実際はこれ男子のソフトボールですね。バレーボールというのは女子のバレーボールだったかと思うんですけれども、それでは、じゃあ、女子のソフトボールをやられている方はいないのか、男子のバレーボールをやられている方は参加できないのかというふうな話になっていくと思うんです。そうすると、スポーツ人口からすると、まだまだ堺市民オリンピックは一部の者の参加しかできないような形になってるんではないかなというふうに思うんですけれども、その点について皆さんご検討をされるというようなお話はございますか。
◎西岡 スポーツ振興課長 種目につきましては、堺市民オリンピック委員会で決定しているところでありますが、各校区の対抗形態をとってございます。そういった意味で、できるだけ多くの校区住民が参加しやすい普及度の高い競技ということと、もう1つは、できるだけチーム、団体で参加できることが可能な種目をできるだけ選定していくという中で、現在の6競技種目に決定して堺市民オリンピックを開催しておるということでございます。以上です。
◆吉川 委員 普及度が高いということをおっしゃいましたけれども、そうすると、じゃあ先ほどあげられた6種目が堺では一番普及度が高いというふうに認識してよろしいんでしょうか。
◎西岡 スポーツ振興課長 参加資格、もう少し詳しく説明させていただきますと、ソフトボールにつきましては、大会当日25歳以上の男性、バレーボールにつきましては、大会当日25歳以上の女性、卓球につきましては、15歳以上の男性と女性の種目がございます。ゲートボールにつきましては、大会当日55歳以上の男性と女性、綱引きにつきましては、大会当日20歳の男性と女性、陸上競技につきましては、小学生以上という形の中で100メートル、3,000メートル、5,000メートル、リレー、それと走り幅跳びというふうになってございます。我々といたしましたら、この競技種目が一番チーム参加できる状態であり、なお、普及度の高い種目であるというふうに認識してございます。以上です。
◆吉川 委員 ですから、ほかに堺で新たに普及しているようなスポーツがないのかどうか、例えば今、サッカーが非常に盛んになっておりますし、そうしたことも、サッカー人口もふえているんじゃないかなと一方では思うわけですから、この普及度、実際に数字はお持ちじゃないですね、きょう。お持ちじゃないと思いますので、普及度ももう一度きちっと見直していただいて、同じ種目で同じ形でずっと伝統を重んじてやられるというのも一方では必要かと思いますけれども、もう少し目的からすると、いろんな種目も考えたらどうかなというふうに思いますけれども、何かご見解ございますか。
◎西岡 スポーツ振興課長 何分、堺市民オリンピックという1日単位でやっております関係上、場所と時間に制約のある中で現在開催しておるという現状でございます。競技種目の追加というのは、ちょっと難しいものがありますが、堺市民オリンピック委員会の事務局の所管課といたしまして、今後の課題としてまいりたいと考えてございます。以上です。
◆吉川 委員 1日という制約も実は本当は見直した方がいいのかなというふうにも思うんですね。それは市民の皆様方のニーズをしっかり把握した中で決めていったらどうかな。いや、1日だけではなくて、そういう堺市民オリンピック週間のようなものをつくっていただく中で、より多くの皆様方が参加したいという要望があれば、それにこたえて皆様方は検討すべきだというふうに思うわけです。私も、そういうお声をいろんなところから実は聞いております。こういう種目をやってて実は参加できない、非常に寂しい思いをしているんだというようなこともお聞きするわけですので、どうか、この件に関しましては、今の枠内で固定して考えるのではなくて、もう少し柔軟に将来に向かって、先ほどの目的があるわけですから、その目的を達成するために、どういう方法をとれば一番ベストなのかということを考えていただくということを要望いたしまして、この質問は終わりたいと思います。
それから、引き続きまして図書館の件でございますけれども、まず、予算委員会のときに私は、教育委員会さんはさまざまな資源をお持ちである、リソースを持っているんだというお話をさせていただきました。図書館、美術館、それから多くの小・中学校をお持ちになっている。これをうまく活用して有機的につないでいくならば、市民の皆様方により多くのサービスを提供できるんではないか、新たなコストをかけるまでもなく、サービスを充実できるんではないか、そういうことも考えていただきたいということを申し上げました。その1つとして、私はこの堺市が持っている図書館というのは非常に大きなリソースであるというふうに思うんです。現状、この図書館、どういうふうになっているのか、少しお知らせいただけますでしょうか。
◎樫東 中央図書館総務課長 堺市の図書館の現状でございますけれども、現在、堺市の図書館の施設数としましては、中央図書館と区域図書館4館、それから分館6館、11施設ございますけれども、この11施設に青少年センターの図書室、それから解放会館図書ホールの13施設、各施設をコンピューターのオンラインで結びまして、資料の提供サービスを行っているところでございます。それからまた、来館に不便な地域の方に対しましては、移動図書館車、22カ所のステーションを定めまして、移動図書館車「ひまわり号」で巡回をいたしまして、図書館サービスの浸透に努めているところでございます。
それから、図書館の蔵書数でございますけれども、平成11年度末で138万917冊ということになっております。図書館の登録者数は25万6,949人、それから、平成11年度の貸し出し冊数は380万6,994冊でございます。これは昨年4月に堺市駅前に分館をオープンしたことによりまして、前年度に比べ11%の増となっております。それから、延べ利用者数でございますけれども、104万8,043人で、これも前年度に比べ26%の増ということになっております。以上でございます。
◆吉川 委員 非常に簡潔に現状をお答えいただきましたけれども、施設にすると13の施設、そして25万人の市民の皆様方が貸し出しの登録をされて本をお読みになっているということでございましたが、この堺の現状は80万人都市の堺市の現状は、他の都市と比べて、その水準というのは、どういうふうに皆さん評価されているんですか。
◎樫東 中央図書館総務課長 他都市との比較でございますけれども、蔵書数で比較しますと、これは平成10年度の比較でございますけれども、中核市の平均が83万冊に対しまして、堺市は133万冊ということになっております。以上でございます。
◆吉川 委員 利用者の数に対して他都市との比較というのはございますか。
◎樫東 中央図書館総務課長 市民1人当たりの貸し出し冊数というのがございますけれども、これは蔵書数を人口で割った数でございますけれども、中核市の平均ですと1.6冊ということになります、市民1人当たり、堺市の場合は1.7冊でございます。それから利用状況でございますけれども、中核市の平均が189万8,000冊ということでございます。堺市の貸し出し冊数につきましては、同じ年度でありますと、平成10年度で339万7,000冊という状況でございます。以上でございます。
◆吉川 委員 済みません、最初の1.7冊というのは、蔵書数を人口で割ったものですか。
◎樫東 中央図書館総務課長 そうでございます。
◆吉川 委員 わかりました。他の中核市と比べて蔵書数も人口当たり0.1冊多い。それから貸し出し数に対しては、かなり189万冊ですか、今教えていただきましたのは、平均が。それに対して339万冊という貸し出しであるということは、非常に堺の図書館は他都市と比べると有効に利用されているというふうに考えて、自信を持ってよろしいんでしょうか。
◎樫東 中央図書館総務課長 図書館としてはそのように考えておりまして、そのように努力しているところでございます。以上でございます。
◆吉川 委員 ありがとうございます。実際、これは借りてられる方の延べ人数で多分集計をされていると思いますので、実際利用されている人口でいくと、なかなかわからない部分もあるということだと思うんですが、本当に市民の方が図書館を利用されている人口自身をまずしっかりと1つは掌握していただきたいなというふうに思います。何度も借りられる方を見ていくと、実際に本当に利用されている方の人口というのはわからなくなりますので、それも将来のために一応資料としてはお持ちになった方がいいのではないかというふうに思います。
先ほどいろいろ報告いただきましたけれども、堺の図書館というのは非常に他都市と比べて充実していると、市民の方もたくさん借りているというふうな認識をお持ちでありますけれども、この図書館というのは、どういう目的でそれはつくられているんでしょうか。
◎高田 中央図書館副館長 今日、高度情報化社会ですし、それから生涯学習時代と言われて久しいわけですけれども、皆さんがいろんな多様な形の中で自己学習を進めておられます。そういう皆さんの学習をきちっと保障していくという、一言で言えば、そういう機能かと思っております。
◆吉川 委員 それでは、この図書というのは何を意味するんでしょうか。
◎高田 中央図書館副館長 従来は図書といいますと、主に活字を主体にしたものでして、それは図書館というのは、そういう活字文化をきちっと継承して次代につないでいくという意味がありましたけれども、今日、情報産業革命にも象徴されますように、資料の電子化というのが進んでおりますので、そういう資料の電子化の流れというのもあろうかというふうに思っております。以上です。
◆吉川 委員 まず、図書というのはこういう本ですね、紙に活字を印刷した本を意味すると、それと電子化時代の現在では、そういう情報というものも図書にあたるというふうに理解をいたしましたが、それでは、さまざまなメディアが新しく出てくる中で、堺の図書館の本以外の、本というのは、紙に印刷をした本ですね。それ以外の、先ほどおっしゃった電子情報も含めての資料というのは、現状どうなんでしょうか。
◎高田 中央図書館副館長 先ほど総務課長が説明しました蔵書の数ですけれども、そのほとんどは大半は活字を主体にした図書です。電子情報化された電子ブックだとか、今ありますCD−ROMだとか、そういう資料はほとんどありません。以上です。
◆吉川 委員 副館長みずから、さっきおっしゃってましたけれども、情報化が進む中で書籍というのは形態が変わっていくのかなというふうな感じがいたします。私申し上げたいことは、きょう2つございまして、1つは、そういう電子化時代に対応した図書館のあり方というものを、ぜひ検討していただきたいということと、それと今、学校図書館も含めて図書を扱っておられるところ、これをきちっとネットワークをしていただきたいという、この2点なんですね。なぜ、電子化時代に対応して考えていかないといけないかと申しますと、当然もう皆さん十分ご存じだと思いますが、インターネットの普及によりまして、いろんな情報が家庭において、また、どこでもその情報を得られる。そうすると、図書というのも、ひょっとしたらそういう形になった方が、より読書人口がふえていかないのかなというふうに思うわけです。
図書館の目的というのは、そういう図書を通じて市民の文化レベルの水準を引き上げたり、学習意欲を高めたり、そうしていただくことだと思いますから、何も紙に印刷した本だけを貸し出すという形にこだわる必要はないのではないか、それを考えたときに、当然これからのあり方というものも検討していいんではないかなというふうに思います。
最近、音楽も私ら、昔、レコードというのがございまして、アナログのレコードを買ってきて、レコード盤で針で回してと、これが音楽を聞くもう最善の方法だと思っておったわけなんですけれども、いつの間にかCDというのが出てきまして、CDがDVDにかわって、いつの間にMP3ってご存じですかね、非常にコンパクトな情報量で音楽をインターネットで配信してるんですね。レコード屋さんに行かなくてもいいんです。インターネットで音楽を購入すると、MP3という形の音楽の情報が送られてまいりまして、それをこんなコンパクトな機械に記憶をさせると、それで音楽が聞けるという形になっています。そうすると、音楽もそういう形ができるんだから、図書とかそういうものもそういう形になれば、より利用される方がふえるんじゃないかなというふうに思うんですね。
それから、先ほど図書の定義を少しお伺いいたしましたが、ちょっともっと幅が広いと思うんですね、図書というものは。そのビジュアルな情報、例えば画家の画集だとか歴史物の写真集だとか、そういうのも図書にあたる。そういうビジュアルな情報というものも紙に印刷した形だけではなくて、そういう情報で十分に提供できるような環境が整ってきたのではないかなというふうに思います。
それから、そういうふうな時代の変化とあわせて、紙に印刷した図書を蔵書として持つには膨大なスペースが必要だと思うんですね。先ほど副館長もおっしゃってましたけれども、138万冊ですか、の蔵書がある。大変多くの蔵書を持っていただいているわけですが、市民の方がこの本が欲しいというふうに図書館に出かけられて、それがなければ、138万冊あろうが、1,000万冊あろうが、その方にとってはこの本は図書館になかったというふうな認識になってしまう。そうすると、その方の要求を満足するためには、それこそ膨大な蔵書を持たないといけないわけで、それは金額面でもスペース的にも不可能なことだ。そうすると、そういう図書をコンパクトな形で蔵書として持つには、情報として持つ以外にないのかなと、情報として持てば、本当に机の上で何十万冊、何百万冊の情報が蔵書として持てるんではないかなと、そういう形、私は電脳図書館という呼び方が非常に好きなんですけれども、そういう新しい図書館の形もぜひご検討いただきたいというふうに思うんですけれども、何かご見解はございますか。
◎高田 中央図書館副館長 委員、今るるご指摘ありましたように、国におきましても関西文化学術研究都市に国立国会図書館の関西館が構想されておりまして、平成14年度に第1期が完成する予定です。そこでは、先ほど委員がおっしゃいましたように、ビジュアルな情報も、例えば具体に申しますと、浮世絵なんかでも画面で検索ができると、そういうふうな形になっております。そういうふうに資料を電子化することにつきましては、堺の場合に130万冊を全部そんなん電子化するのかということになりますけれども、それは著作権の問題とか外部から情報を引き込むということがあるわけでして、インターネットの環境をまず整備するということが、まず根幹にあります。それから、堺が独自に持っております資料、例えば堺市史とか、そういうものを電子化することによって、例えば大和川という項目で検索をかけますと、大和川のつけかえ工事から、それから絵図に初めて大和川が出てくるまでとか、いろんなものがすべて画面に展開されるわけですね。そういうふうな方向になってこようかと思います。
ただ、今日、情報産業が著しく急速に進展しておりますので、従来の活字を主体にした図書館のありようと、それから、委員がおっしゃいました電脳図書館といいますか、電子図書館とのありようが、ややもすると2項対立のようなとらえ方をする傾向があるわけですけれども、やはり活字の持っております真実性の力といいますか、活字の文化のよいところ、それから、そういう電子情報にすることによって、いろんな利便性、そういうものを兼ね備えて、両方補完しながら図書館サービスを展開して読書推進の底上げにしていくと、そういうふうな方向がこれからの図書館であろうというふうに認識しております。以上です。
◆吉川 委員 私も実際、本を読む場合は、手にとって本を読む方が好きなんですけれども、今おっしゃられたことを認識するだけではなくて、検討していただきたいなと、将来の図書館のあり方ということをテーマに若い方々のご意見も聞かれて、これから検討していただきたい。現状、堺は他都市と比べると非常にすぐれた図書館を持っている。それをさらに飛躍させていただいて、この日本じゅうで堺の図書館というのはすごいよというふうに言われるような図書館をぜひつくっていただくということを要望したいと思います。
それと、もう1つはネットワークの話ですけれども、現状、例えば小学校、中学校にも図書館がありますが、この図書館と、それから先ほどおっしゃっていただきました13施設ですか、移動図書館も含めると14になると思うんですが、それとの連携というのはどうなってますでしょうか。
◎樫東 中央図書館総務課長 図書館と学校図書館の連携というのはいろいろの取り組みあるわけですけれども、今言われました蔵書の管理というような点につきましては、現在のところは団体貸し出し制度というのがございまして、各学校に特別な枠を設けまして参考書等の貸し出しを行っております。それから、将来の蔵書の管理につきましては、将来そういったことができますように、中央図書館と学校図書館のバーコードの共有化ということを行っておりまして、将来、例えばインターネットが導入された場合に学校と図書館がネットワークを組みまして、学校にいながら堺市の図書館の蔵書の検索ができるというようなところを現在考えているところでございます。以上でございます。
◆吉川 委員 それは大体いつごろをめどに、そういう形態が実現するんでしょうか。
◎樫東 中央図書館総務課長 インターネット関係につきましては、学校の方は若干進んでいるかと思うんですけれども、図書館の方はまだ導入されておりません。図書館の方といたしましては、そのインターネットの導入に向けまして、これ予算措置等必要でございます。それで現在のところ、図書館でできる範囲のそれに向けまして図書の目録情報の整備ですね、検索しやすいような情報の整備等は、これは日々の業務の中で行っているところでございます。以上でございます。
◆吉川 委員 図書館、お伺いして、いろいろ話をお聞きしたんですけれども、大変地道な作業を連日やっていただいて、大変な仕事量だと思うんですけれども、実際、そういうことをやらないといけないという認識があれば、いつまでにやるという目標設定が必要かと思うんですけれども、そのあたりはどうなんでしょうか。
◎樫東 中央図書館総務課長 昨年度ですけれども、コンピューターの切りかえを行いまして、そこで図書館内で市民の方が図書の検索をすることができるようになりました。次は、自宅でインターネットでまず図書の検索ができるような方向に、図書館としてはやっていきたいと思っております。ただ、先ほど申しましたように、これ予算的な措置等ありますけれども、予算要求にいたしましても準備が必要でございますので、そういった準備については、今年度図書館としてはやるつもりでございます。以上でございます。
◆吉川 委員 今年度準備をしていただいて、来年度の予算にはのってくるというふうに楽しみに待っております。いずれにしても、小学校の図書館を充実するというのは、小学校数からすると大変難しいというふうには伺っておりますので、ぜひ、このすぐれた13の施設、移動図書館を含めて14のリソースを、子どもたちも自由にできるだけ活用できるような環境を一日も早く整えてあげてほしいなということを要望いたしまして質問を終わります。ありがとうございました。