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2001年 9月18日文教委員会

◆吉川 委員  公明党の吉川でございます。私は、今回の文教委員会に付託されております報告第21号物品の買入れの専決処分の報告についてお伺いをしたいと思います。
 まず、この物品の買い入れ、専決処分された物品の買い入れについてでございますけれども、市立の小学校90校、市立の幼稚園10園、市立養護学校2校とその他、監視カメラ140台及びモニター等附属品一式等の買い入れをされたというふうに議案には記載をされております。あの池田小学校の悲惨な事件の後に決断をしていただいて、この物品を子どもたちの安全のために購入をしていただいたというふうに理解をしておるわけでございますけれども、このまずお聞きしたいのは、こうした設備は既にすべて設置は完了しておるんでしょうか。

◎辻村 学校指導課長  今、委員ご指摘の監視カメラ、インターホン、防犯ブザー等、夏季休業中にすべて設置、配備、終わっております。以上でございます。

◆吉川 委員  ありがとうございます。素早い対応をしていただいたわけでございますけれども、これをまず専決処分をされたという理由をお知らせいただけますでしょうか。

◎勝山 教育委員会総務部次長  子どもたちの安全を優先に、第一に考えまして、特に夏休み中という形もありましたので、その間に完成させるという中で、今回、先行させていただいた経緯でございます。以上です。

◆吉川 委員  夏休み等は、後の問題で子どもたちの安全を最重要に考えて、緊急かつ重要であるという決断から専決処分にされたと私は理解をしておるわけでございます。前回の文教委員会のときに、私はこの問題についてご質問をさせていただきまして、学校指導課長より答弁をいただいております。私の方は、学校、子どもたちの安全を守るためには2つの観点で対応しないといけないんではないかというふうに指摘をさせていただきました。1つは、犯罪を防止するための外への抑止力を発揮するような形を整えるべきである。2つ目は、内部の危機管理体制をしっかりと整備をして整えるべきであるという指摘をさせていただきました。学校指導課長からは、現在、学校指導課で学校園における危機管理、具体的な対応マニュアルを作成中と、このマニュアルの中に不審者が学校に侵入した場合に対する対応を盛り込み、各学校園に示して指導してまいるというふうに答弁をいただきました。その後、私の手元には、今、手元にないんですけれども、そのマニュアルをいただいたわけでございますが、その中にこの設置をしていただいた機器の活用方法については具体的にそれが示されてなかったんですけれども、これはどういう理由からでしょうか。

◎辻村 学校指導課長  学校における危機管理マニュアルの作成のときに、いわゆるいろんなセキュリティー機器のことがまだ明確に決まっておりませんでしたので、その段階でのマニュアルということで作成しておりますので、その中には監視カメラとかインターホン、それから防犯ブザーの活用としての事例は掲載しておりません。

◆吉川 委員  まだ、この物品の専決処分をされる前にマニュアルをつくったので、その記載がないということでございますけれども、それでは、既に先ほどもご答弁いただきましたように、すべての計画する学校園にこの機器が設置されている。その後、皆様方は、この機器を活用して、どのように子どもたちの安全を図っていくのかというマニュアルは発行されましたでしょうか。

◎辻村 学校指導課長  おくれておりますけれども、そのセキュリティー機器を活用したマニュアルも早急に作成してまいりたいと思っております。それと8月31日に全市校園長会を開きまして、そのときに設置した旨と、それの活用、それと緊急時の対応として各学校園の実態に応じた具体の各学校園でのマニュアルを作成していただいて、それを学校指導課の方に提出していただきまして、それを今、点検しているところでございます。今後セキュリティー機器を活用した安全管理について、危機マニュアルを早急に作成してまいりたいと考えております。以上でございます。

◆吉川 委員  せっかく専決処分をしてスピーディーに機器の設置をしていただいた。しかし、設置をしただけで、まだ、それをどのように活用してこの安全を図っていくのかということについて、具体的にまだ学校園には皆様方はマニュアル等で指示を出されてない。これは少し急ぐべきであると私は思います。せっかく機器を設置しても、これは皆さんで自由に考えて使いなさいということではなくて、前回の文教委員会でもご指摘をさせていただいたように、一定のそのガイドラインは当然教育委員会の方で示していただいて、なおかつその上で、各学校の事情が違う分は柔軟に対応していただくということであると思いますけれども、何かご見解はございますか。

◎勝山 教育委員会総務部次長  一定の工事に関連いたしましては、各担当の先生方には一応すべてご説明させていただいて、機器の使用については十分活用できる状態となってございます。今後におきましては、各学校いろいろな状況がございます。学校の立地条件等もございますので、その点については学校の方で一応検討していただいて、それを技術的に、また我々の方へもご相談いただきながら1つのマニュアルとして完成していきたいと、かように思ってございますので、よろしくお願いいたします。

◆吉川 委員  ですから、私は申し上げてるのは機器の使い方ではなくて、機器の使い方は多分その工事をされたときに説明はされてると思うんですけれども、その機器を使って安全を図っていくために、例えばモニターはどういうふうに監視に使うのか、24時間ですね。皆さんはそのモニターを見てるのかどうか、そういった具体的な活用方法ですよ、私が申し上げてるのは。そのことについて一定の基準、標準みたいなものは皆さんで示していただいて、その上で学校のそれぞれの事情に合わせて工夫をしていくということを申し上げてますが、何かご見解ございますか。

◎木村 学校教育部次長  今、委員お示しのとおり、やはり何よりも子どもたちの安全を守るという観点から、もうそのマニュアルにつきましては早急につくってまいりたいと思います。なお、今、学校指導課長ご答弁いたしましたように、各学校からもその事情もつかんでございますので、いろんな実態に合った的確なマニュアルをつくりたいと思ってございます。以上でございます。

◆吉川 委員  ありがとうございます。急いで対応したものについては、きちっと教育委員会の方でもお願いをしたいと思います。いずれにしても、こういった危機管理について、あの事件が起こった当時は議論が盛んではございましたが、日がたてばたつほど、またその思いというのは薄らいでまいります。私たちは子どもの命を預かる重要な立場におるわけでございますので、永遠にあの事件のことは忘れることなく、子どもたちの安全確保のためにご努力をいただきたいということをお願いをいたしまして質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。

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