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平成15年 7月 9日市民環境産業委員会−07月09日

◆吉川敏文 委員  公明党の吉川です。私の方からは1点だけご質問したいと思います。
 今回の事件というのは、その解明については私は司法当局の動向を見守りたいというふうに思っておるんですが、こうした事件が起こることによりまして、市民の皆様が迷惑をこうむる、市民の安全と安心と生活、暮らしを守る当局の責務としては、それを今後いかに防止していくかという、この対処方法が重要ではないかというふうに考えております。先ほど長谷川委員のご答弁の中で、助役もおっしゃっておられましたけれども、パトロールを厳格に、また、問題が大きくなる前に対処を、また、今回の事件を糧に厳格に進めていくとおっしゃっておりましたけれども、これをいかに具体的に進めようとされているのか、その部分についてお伺いをしたいと思いますが、いかがでしょうか。


◎山田 環境局長  助役が答弁をいたしましたように、今回の事柄について我々は反省すべき点はたくさんございます。今、規制、指導、あり方そのものについて見直しをいたしておりまして、監視を頻繁に行えば、そういう積み上がることを未然に防げたのではないかというふうに思っておりますので、そういう点については我々反省すべきだし、より厳しく反省すべきだというふうには思っております。
 いずれ、この12月に我々予定をしておりますが、今、循環型社会推進条例という形で条例をご提案申し上げるという予定にいたしておりますけれども、この中では、いわゆる排出業者、それから地主さんの責務、それからもう一つは、エーダイ産業のようなそういう処理業者の責務、これをもっと厳しくしようという形で条例を提案させていただきたいというふうに思っております。なおかつ、国の方では、この不法投棄については、今回の法律に基づきまして、まず、即取り消しすると、どういう理由があっても即取り消しするという形の強い臨み、姿勢を示しておりますので、我々もそれを受けまして、これから対応していきたいというふうに思っております。
 なおかつ、もう一つは、非常に戦略的な問題でありますけども、ただ単に業者を厳しく指導すると、あるいは規制するというだけでは、この循環型社会というのは形成できてませんので、一方でエコエリア、あるいはエコタウンという形のものを市なり、あるいは行政が、それなりの措置をするという中で、これは民間の業者も含めてですが、やっぱりそういう形をつくっていかないと、やっぱり出口をとめてしまう形になるわけですから、それはやっぱりいけないということも、いわゆる戦略的な問題も含めて、あるいは中・長期的な形になりますけれども、そういう戦略でこれから臨んでいきたいというふうに考えております。


◆吉川敏文 委員  新しい条例をお考えいただいているということでございますけれども、今回の事件も法律の枠、条例の枠、さまざまな枠がありながら、それが守られてない。そのことに対して随分時間がかかってると思います。長谷川委員のご質問の中でございました、平成13年11月に市民からの一報があった。そして、最終的に皆さんが許可取り消しの聴聞会を行われたのは、それから2年と3カ月たってるんでしょうかね、随分、その間、また皆さんも多大な労力を払われているということがわかったわけでございますけれども、こうした条例あるいは法律を定める上での、いわゆる実効性の部分をどう強化していくのか、今、局長お答えいただいた条例や法律を厳しくするだけではだめだ、よくそのお話はわかりますし、そうしたことが守られる環境整備、このお話もよくわかります。しかし、事法律や条例を違反したことに対する処理の時間が余りにも長過ぎるということに対して、今、お考えの条例案というのは対処はできるんでしょうか。


◎林 循環型社会推進担当部長  ただいま私どもの局長の方が、法を遵守した形での新しい循環型推進条例というものを検討中でございます。これはあくまでも、やはり条例でございますので、基本的な考え方なり方向性なりというものを示すものでございます。今回のような、このような廃棄物行政を進めていくにあたって、私どもはやはり担当者みずからが法律に基づいてきっちりと行政指導をしていく必要があります。したがいまして、早期発見あるいは現場パトロールというもの、日常的な現場パトロールというものを定例的にさせると、それと、それによって早期発見に努める。それと、さらに違反行為があれば、違反行為に対して徹底的に指導していくような、例えば、これはまだ今ちょっと検討中でございますが、仮に何回指導して話になれば、それでもう合意がなければ、今度は文書を出す。文書を何回出せば今度は改善命令というような一定のこれまでの経験値の積み上げをもとにマニュアル化をいたしまして、職員一人一人がそのマニュアルに基づいて日常の廃棄物処理行政を適正に運用できるように、今のところ、その運用の方法論、マニュアル論というものを職員とともに、大体たたき台はできつつあるわけでございますが、早急にそれをつくって、そういうもとに運用してまいりたいというふうに考えております。


◆吉川敏文 委員  わかりました。そうした取り組みをぜひ早急に行っていただきたいというふうに思います。
 私から1点要望でございますけれども、皆さん、パトロールを強化されるとおっしゃいますけれども、人的資源には限りがあるわけで、我々議会としてもパトロールの人員を1,000人にも2,000人にもふやすわけにはまいらないというふうに思います。そういう部分では、少しですね、それを守るためのルールづくりに工夫を凝らしていただきたい。今回の事件で反省すべき点は皆さんおっしゃっておりましたけれども、いわゆる不法保管された産廃物がどこに処理されるかというところまで追跡できないという不具合があったわけですけれども、例えば処理をした後の受け入れ伝票みたいなものをきっちりと最後まで届けていただくとか、そういった工夫も必要じゃないかな。それで守られないかもしれませんけれども、さまざまな抑止力があるという部分も考慮をいただいて、ぜひとも、こうした予防策、強化をいただきたいことを要望いたしまして私の質問は終わります。ありがとうございました。

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