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平成16年 9月16日総務委員会−09月16日

◆吉川 委員  おはようございます。公明党の吉川でございます。私の方からは、まず1点、PFIの推進ということについてお伺いをしたいと思います。
 本年4月、行財政改革計画改定版が発表をされました。その中に、市民サービスを本質から見直す、サービス改革という項目の中に、PFI等民間資金の活用の推進とございます。そして、その具体的な取り組みとして、既に平成15年6月に皆様方は堺市PFI等ガイドラインというのをつくっていただきました。そして、このガイドラインに沿って具体的なPFI事業の推進の中で、清掃工場建替事業あるいは市営住宅建替事業、先ほど少し議論がございました市民会館の建替事業等をこのPFI等の手法で推進するということを検討を始められてるというふうに伺っております。
 そこでまず初めに、このPFI、こういった手法を導入されるねらいと、その効果についてどのようにお考えか、お示しをいただきたいと思います。
   (栗駒副委員長、菅原委員長にかわり委員長席に着く)


◎向井 企画部副理事兼政策調整担当課長  本市でPFIを導入することのねらいとその効果ということでございますけれども、先ほど委員仰せのとおり、本市におきましては、現在、PFI事業の推進を図っているところでございます。そのねらいとするところでございますけれども、公共事業の実施に際しまして、民間資金あるいは能力などを活用した事業手法を導入することによりまして、従来よりも効果的な事業実施を行うというところにございます。また、その効果につきましては、低廉で、かつ良質な公共サービスの提供あるいは公民の新たなパートナーシップの形成、民間事業者の事業機会の創出、財政負担の平準化といったようなものがございます。さらに、こうした取り組みを通じまして、公共事業につきまして、その必要性等を再考しますとともに、行財政運営の効率化あるいは市民に対する説明責任の向上も図れるというふうに考えてございます。以上です。


◆吉川 委員  それでは、具体的にこのPFI等事業の推進を行っておられるわけですけれども、その進行状況と今後の予定をお知らせをしていただきたいと思います。


◎向井 企画部副理事兼政策調整担当課長  先ほど委員からお示しがございました、現在、堺市の方では、PFI関連の事業として3つの事業を今、検討をしているところでございます。まず、1つ目の清掃工場の建替事業につきましては、これ,本市におけるPFI事業の第1号案件としまして、現在、PFI法第5条に定めます実施方針の公表に向けまして、大阪府あるいはまた総務省との協議も含めまして事業内容を精査しているところでございます。事業内容が固まり次第、なるべく早い時期に実施方針を公表しまして、特定事業の選定を行っていく予定でございます。
 また、2つ目の市営住宅の建替えにつきましては、現在、PFIの導入に向けました調査検討を進めるため、アドバイザリー契約を締結いたしまして、実施方針の策定に向けた作業に着手していくところでございます。
 そして、3つ目の事業としましては、中瓦町2丁地区の市街地再開発事業におけますホール等の整備につきまして、現在、PFI等の手法の導入可能性について今年度調査を行っていくというところでございます。以上です。


◆吉川 委員  少しお伺いをしたいと思うんですが、今、ご報告いただきました堺市でこのPFIの第1号案件として清掃工場の整備をあげられているということでございますが、少しそのことについてお伺いをしたいんですが、実は昨年の9月議会、市民環境産業委員会の中で私は、ごみ処理に係る経費というものを中・長期的なコストも含めたスキームをはっきりさせるべきではないかというお話をさせていただきました。と申しますのは、簡単に申し上げると、ごみを集めて燃やして最終処分地に捨てるという、こうした業務に係る費用が直接費用、間接費用を含めて、漠と見て大体年間100億円かかっているということでございます。日に換算すると、毎日3,000万近いお金がこれに費やされてると。そこから、創造的なものが出てくるのかというと、せいぜい出てきて熱ぐらいだということでございまして、このごみ処理をいかに効率的にやることが市民の皆さんに対して負担を軽減することになるかという、大変大きな事業であると私は認識をしておるわけです。
 昨年の市民環境産業委員会の中では、今、ご報告をいただきました、このごみがどんどんふえる中で清掃工場の建替えが必要になってきてると、その建替えの事業に対してPFIを検討してるということもおっしゃっていただいたんですが、この清掃工場を建てかえるという事業、さらに、その清掃工場を運営していくという事業の、この範囲をPFIで推進していこうということは、どこで決定をされたものなんでしょうか。


◎向井 企画部副理事兼政策調整担当課長  今、委員ご指摘の清掃工場の建替えということに関しましては、今後新たな建設を伴う清掃工場の建替えということについてPFI事業で推進をしていこうというふうな決定をしていくわけでございまして、清掃事業全体についてのPFI事業をしていこうというふうな検討は今まではしたことはないというところでございまして、現在推進をしております清掃工場の建替えをPFIでいうことにつきましては、これは庁議を初めといたしました、そういう市の審議機関で決定をいたしました。以上です。


◆吉川 委員  当然そのとおりだと思います。この堺市PFI等ガイドラインの中には、PFIを実施するにあたってのPFI事業の流れという、幾つかのステップを経てこの実施をしていくんだよということがマニュアル化されています。先ほどのご報告ですと、この清掃工場のPFIでの推進というのは、実施方針の策定公表という第2段階に今入っているよというご報告だったかと思うんですね。そうすると、第1段階を見ますと、PFI等活用庁内委員会とか、PFI事業検討委員会、PFI事業者選定審査会とか、事業担当部局とか、さまざまな委員会や部局が検討をするということが書いてあるんです、確かに。多分、今のご答弁ですと、そういうところで、この清掃工場の建替えをPFIでということを決定されたんでしょうけれども、既にご答弁いただいたんですが、ごみ処理全体をこのPFI事業に適用してという検討はされてないということなんですが、そこを私は少し疑問に思っておりますのでお伺いをしているわけですね。
 と申しますのは、先ほどは100億という全体の経費の中で、ごみを集めて清掃工場まで持っていくという運搬ですね、こういう費用が大体6割弱、そして中間処理に4割、最終処分等に少しの割合で費用が費やされているわけです。多分、この清掃工場の建替えと、その運用というのは、この中間処理にあたる部分のことかなと思うんですが、全体を見ると、それは4割だと、そうすると、この全体の100億というコストに対して、先ほどPFIというのは、従来よりも効率的な事業を実施するということが可能になるかもしれないと、低廉かつ良質な公共サービスの提供ということができるんだという、こういうことからすると、この事業全体をそのPFI手法でいうことも検討されても不思議ではないのかなと私は思うんですけれども、そのあたりはいかがなんでしょうか。


◎宮脇 企画部長  PFI事業につきましては、原則的には、すべての公共サービスが適用されるという考え方、私ども承知しております。しかしながら、実際的に考えまして、2つの大きなハードルがあるんではないかなというふうに思っております。それは、1つは従前での事業実施方式と、PFI事業での実施方式のときの総コストを比較した場合の差額が実際にどの程度出るのか、一般的に言う、委員ご承知のバリュー・フォー・マネーという部分でございますけども、それがどの程度出るのかというのが一つ大きな点であると思います。
 本年3月末現在で公表されています72事業、PFI事業の特定事業選定時のバリュー・フォー・マネーの平均が11.7%だったと思いますけども、最低それぐらいは確保されるかという点が一つのハードルでございます。もう一つの点は、PFI事業に民間事業が参画されるのかという点でございます。1つは、法的になかなか参画を制約してるものもございますし、民間事業者としても、非常に参画のメリットがないものもございまして、実際には公募しても参画なかったというケースもあるように伺っております。そういう2つのハードルを超えて、やっぱりこの問題考えていく必要があろうと思います。
 したがいまして、私ども清掃工場の場合、とらまえましたときに、既に収集運搬の部分は、アウトソーシングされているところでございますので、私も一定の行財政改革という中では、そこの分は取り除いたところはございます。また、現在実際に運用されている工場を新たに適用するというところも非常に難しゅうございますので、第1号案件としましては、建設、運営、最終処分、資源循環型の施設として考えておりますので、そういうところに私どもチャレンジしたというところでございますので、ご理解賜りたいと思います。


◆吉川 委員  今、ご答弁をいただきました。余り、清掃工場にこだわって深く議論するつもりはないんですけれども、これ、ケーススタディーとして非常にわかりやすいんです。このごみ収集運搬して燃やして処分するという目に見える、非常にわかりやすい事業で、なおかつコストが大変かかってるという事業は非常に孤立化という部分ではわかりやすいと思いますので、これを少しお聞きをしてるわけなんですが、そうすると、おっしゃいましたバリュー・フォー・マネー、従来方式でやれば、幾らぐらいのコストがかかるか。そして、PFI手法を用いてやれば、これぐらいのコストがかかる。その事業を、例えば5年とか10年とかのスパンで見たときに、これぐらいのコスト差が出るよというお話だったかと思うんですね。そうすると、バリュー・フォー・マネー、いわゆる税金で賄う部分が平均11.7%ぐらい、簡単にいうと安くなるという、そういうものに対して適用の価値があるというのが1つと、そこに民間が当然参画されるのかという2つのハードルをクリアしないといけないとおっしゃいましたが、このごみ処理の事業を考えてみると、収集運搬は既にアウトソーシングされてるということで、そこには、このPFIを適用する効果が余りないと、ですから、清掃工場を建替え、新しい清掃工場を建てて、それを運営するというところを考えましたというお話なんですが、清掃工場を建てて運営する。当然、そこにはイニシャルコストとランニングコストがございますけれども、それでは、そこの部分に限って考えると、イニシャルとランニングとどちらに対して、このPFI手法というのは有効なんでしょうか。


◎向井 企画部副理事兼政策調整担当課長  一般的に言えることは、運営に対して有効であるというふうに考えています。


◆吉川 委員  ありがとうございます。ということは、既に既存の清掃工場では、工場の運営というのは、アウトソースされているわけです。新しく建てる部分でPFI手法を適用した場合は、運営の方が有効であれば運営の部分だけアウトソースするという方法もあるのかなと、こういう疑問がいろいろわいてくるんです。ただ、このPFI事業を推進していくというのは、堺にとって初めてのものですから、私どもも大変勉強不足で、皆さんにこれ以上申し上げることはないんですが、このガイドラインに沿って一番重要なのは、私はこの第一段階かなと、どういう部分にこのPFI事業を適用させるのか。そして、それは先ほど部長ご答弁いただきましたように、すべての事業にわたって、それを検証する必要があるという、ここが非常に大事なことでないかなというふうに感じます。
 私ども市民にとっては、いつの間にか清掃工場建替えがPFI、いつの間にか、市民会館建替えがPFI、いつの間にか市営住宅建替えがPFIのように見えて仕方がない。なぜ、その部分のそういう業務に今PFIを適用して、そういう手法を使ってやるのかという部分が、実はこの第一段階の部分で、もう少しクリアになった方がいいのではないかなというふうに感じました。
 いずれにしても、この目的は市民のサービス向上に大変貢献するということですので、否定はしないわけでございますけれども、そうした各段階における議論をもう少しクリアにしていただきたいということをお願いをいたしまして、この質問は終わりたいと思います。
 それから、きょう予定をしておりました情報化の効果については、少し質問が私、まとまりませんでしたので、次回にやらせていただきたいと思います。その内容は、これまで随分と情報化の推進にご尽力いただいた。そのことは評価をいたしますが、ここにも、やはりたくさんの投資がされております。そして、これからもランニングコストというんですか、非常にかかっていく。先ほどバリュー・フォー・マネーというお言葉をご答弁でいただきましたが、こういう情報化の推進の中で、果たして具体的な効果として、どれぐらい市民の皆さんに喜んでいただける成果があったのか、これを次回はお聞きをしたいと思いますので、よろしくお願いをいたします。ありがとうございました。


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