2014年
建設委員会(6月17日)
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吉川 委員
 
 おはようございます。公明党の吉川でございます。また、この1年、建設委員に加わらさせていただきました。どうかよろしくお願いをいたします。
 実は、中井委員、城委員、それから、田中委員、私、この4名は美木多中学校校区に在住しておりまして、田中委員を除く3人は美木多小学校校区という、きょうの質問通告を見ますと、泉北ニュータウンオンパレードになっておりますけれども、偏らないように質問しようと思ったんですが、私もやっぱり泉北ニュータウンのことを冒頭に伺うようになってしまいましたので、よろしくお願いをいたします。冒頭、市長に、それから最後に市長にお尋ねをして、あと所管課に質問をさせていただきます。
 私は、これまで泉北ニュータウンの再生指針に基づいた具体的な泉北ニュータウンの形、具体像としてのグランドデザインを描くべきだというふうにお尋ねをしてまいりました。
 今回、それがどうなっているのかということをお聞きをしても、まだいい御答弁はいただけないようでございますので、本日は泉北ニュータウン活性化指針にございます11の取り組みの1つである地区センターの活性化について、あと絞ってお伺いをしたいと思いますので、よろしくお願いをいたします。
 泉北ニュータウンの地区センター、泉ヶ丘駅、それから栂・美木多駅、光明池駅を中心とした3つの地区センターがございます。そして、近年、このニュータウンの変化によって、それぞれ活力が失われてまいりました。これはニュータウン全体についても言えることなのかもしれませんが、この地区センターの活力が失われてきているように私は感じます。
 また、今般、本会議でも議論がございました泉北高速鉄道が南海電鉄にその経営権が移る。それから、泉ヶ丘駅の活性化事業、これはタウン管理財団が行っておられる事業でございますけれども、泉ヶ丘駅の北側はコノミヤさん、それから南側が、これまた南海さんがそれぞれ引き受けて、今後事業を展開されるというふうに伺っております。
 そして、光明池を越えると和泉中央がございますが、和泉市はこの6月1日にコストコという大きな、何ていうんですかね、あれは、ディスカウントスーパーといいますかね、が開店になりました。何と駐車場に入るだけで3時間待ちという大にぎわいだそうでございます。そして、その横には、ららぽーとという巨大モールのオープンも控えておるというふうに伺っております。こうした影響も受けながら、この泉北ニュータウンの地区センターがその機能を失わずに、また疲弊させることなく、今後もにぎわいを保ち続けなければならないと私は感じておるところでございます。
 先ほど申し上げた泉ヶ丘駅の活性化については、少しずつ具体化が進んでおりまして、堺市も泉ヶ丘駅前地区活性化ビジョンですかね、平成23年に策定をされて、その取り組みを行っておられるところと伺っておりますし、また、今般、近畿大学の医学部が泉ヶ丘に進出というお話もございまして、その見直しも行われるというふうに聞いております。これについては柔軟に対応していけばいいのかなというふうに思っておりますけれども、泉北ニュータウン活性化指針に示された11の取り組みの1つである地区センターの活性化、これについて、今後どのように取り組んでいかれるのか、まず市長のお考えを冒頭お尋ねをしたいと思いますので、よろしくお願いします。
 
竹山 市長
 
 人口減少社会の中にあって、そして少子高齢化が進む中におきまして、泉北ニュータウンの再生に当たりましては、将来にわたって住み続けたい、そして多様な世代が住み続けられる持続可能なまちにしたいというふうに思っております。
 そして、今回、26年3月に市民意識調査報告書というのが出ておりますけれど、泉北にこのままずっと住み続けたいと言われる方がナンバー2なんですね、堺の中でも。やはり定住意識の高いところであるというふうに思います。その中で市政に対するいろいろな課題があるというのは、市民の皆さん方も区民の皆さん方も理解されております。それらを一つ一つ、持続可能なまちづくりに向けて施策を重ねていきたいというふうに思っております。特に地区センターの問題については、これからの時代の中、どうしていくんかということを英知を集めながらやっていきたいと思っております。
 
吉川 委員
 
 ありがとうございます。市長おっしゃったように、まさに泉北ニュータウン、高齢化が進んでおりまして、高齢化率は、今、堺の中で一番高いというふうに、28%を超えていましたね。ですから、大きないろいろな変化が、今、泉北ニュータウンを取り巻いて起こっているということを認識した上で、市長が今おっしゃられた将来にわたって多様な世代が住み続けられるまちとしての、そのまちの魅力を生かしながら、どういうふうな取り組みを行っていくのか、これが本日のテーマでございます。
 それでは、泉北ニュータウンの地区センター活性化に向けて、ここは建築都市局、建設局さんがいらっしゃいますので、それぞれの所管課がお考えの泉北ニュータウンの地区センターの活性化につながる自分の所管している仕事の考え方、方向をそれぞれお示しをいただきたいと思いますので、冒頭、ニュータウン再生室さんから、よろしくお願いします。
 
杉本 ニュータウン地域再生室副理事兼ニュータウン地域再生室次長
 
 まず、ニュータウン地域再生室としまして、地区センターの取り組みについてお答えいたします。
 先ほど委員がお示しした内容と重なる点もあるかと思いますが、御了承いただきます。
 まず、泉ヶ丘地区センターにつきましては、泉北ニュータウン再生府市等連携協議会が、平成23年3月に策定した泉ヶ丘駅前地域活性化ビジョンに基づき、誰もが生き生きと働き、遊び、学び、住むことのできるライブタウンセンターとして、機能充実を図り、活性化をめざすこととしております。
 これまで東大谷高等学校の立地や空き店舗を活用したにぎわい事業、地元商業者等と連携したイベントなどを実施してきたところでございます。昨年度には駅前の商業施設や駐車場施設を保有する大阪府タウン管理財団の資産売却に伴う事業コンペが実施され、駅北エリアについては株式会社コノミヤが取得し、駅南エリアについては南海電気鉄道株式会社が取得予定となっており、今後、活性化ビジョンの趣旨を踏まえ、耐震化やリニューアル等の施設更新、さらにエリアマネジメントに取り組むこととなっております。
 このような状況に加え、近畿大学医学部等の泉ヶ丘駅周辺への移転や再編による旧高倉台西小学校敷地の活用も視野に入れ、今年度、泉ヶ丘駅前地域活性化ビジョンを改定する予定でございます。
 次に、栂地区センターでございますが、平成15年に大阪府タウン管理財団がダイエーを除く栂センタービルを民間事業に売却し、平面駐車場部分には分譲マンションが建設され、商業施設サンクールとがについては、民間事業者が経営しているところでございます。栂地区センターは、現在、空き店舗が多く発生し、他の地区センターに比べてショッピング機能の充実が課題と認識しております。先月、サンクールとがを保有する民間事業者に建てかえ等の再開発の取り組みについてヒアリングしたところ、工事費等の高騰もあり、現状では建てかえは難しく、まずは耐震改修工事を実施し、以後の方向性については、その後検討すると聞いております。ダイエーにつきましては、耐震化、建てかえなどの明確な方針が立っていないと聞いております。
 次に、光明池地区センターにつきましては、比較的開発年度も新しく、将来の整備に対応するよう、多くの施設用地が大阪府により確保され、その多くは分譲マンションとして民間に払い下げられました。現在も高層マンション1棟が建設中でございます。光明池地区は、他の地区と比べまして比較的新しいまちでございます。また、一部和泉市域となっておるところもございますので、今後のまちの動向を見ながら、地区センターにおいて、市ができることは何なのかについて検討してまいりたいと考えております。以上でございます。
 
吉川 委員
 
 それぞれの地区センターの状況を御報告いただきまして、今後、市として何ができるのかということを検討していくというお話でございました。
 それでは、それぞれ所管課、順次お聞きをいたします。まず、この地区センターには公共交通が結接をして、泉北高速鉄道につないでいくという、ここを担っておられる交通面での地区センター活性化の取り組みの考え方、お示しをいただきたいと思います。
 
池川 交通政策課長
 
 地区センターと交通の役割についてということでございますが、泉北ニュータウンにつきましては、新住宅市街地開発事業として開発された中で、泉ヶ丘、栂・美木多、光明池の3駅に交通結接点機能や商業文化施設が集約化された地区センターが整備されております。それを中心に各住区へのバス路線が運行されておりまして、路線数、系統、便数でいいますと、泉ヶ丘が8路線、21系統、802便、栂・美木多が2路線、5系統、260便、光明池が2路線、7系統、225便と、市内でもバス網が充実したエリアとなっておりまして、多くの方々に御利用いただいているところです。
 また、泉北ニュータウンは、近隣住区論に基づきまして、1住区に1近隣センターが配置されるとともに、その周辺に住宅地が配置され、良好な居住環境と利便性をあわせ持った市街地が形成されております。
 一方で、少子高齢化などの要因によりまして、市民の皆様の移動目的が、通勤・通学から自由目的へ移っていくことが予測されます。その中で、現在の交通インフラを生かしながら、まずは居住主体のまちとして、ニュータウン内での移動利便性や回遊性の向上を図り、それによりニュータウンの活性化にも資するよう、今般の大阪府都市開発株式会社の株式譲渡による民営化を機会に、新たな取り組みを検討していく必要があると考えております。
 そういったことから、おでかけ応援バスの毎日化の導入に向けた検討を進めるとともに、ゾーンチケットの導入などを南海電気鉄道株式会社、南海バスと協議・調整を進めてまいりたいと考えております。以上でございます。
 
吉川 委員
 
 ただいま交通政策課さんのほうから、地区センターに果たす交通の役割についてお話をいただきました。きょうは、細かく、それぞれ確認するということではなくて、大まかな考え方だけを確認させていただきたいと思いますので、次に移りたいと思います。
 次は、建設局さんが所管されている、まず道路からお願いします。
 
鈴木 路政課長
 
 地区センターの活性化に向けまして、道路維持管理の外面からお答えさせていただきます。
 現在、道路管理者としまして、道路の適切な維持管理を行い、安心・安全なまちづくりに努めております。また、本市としましては、駅前広場での道路清掃業務などを行っておりますが、道路美化活動の1つであるアドプト事業など、周辺住民の皆様が地区センターに愛着を持った地域活動も、市民主体となって実施していただいております。
 近年、地域活性化のための祭りやイベントの場としての道路利用など、道路空間の活用への期待が高まっていることから、地域のニーズや実情に応じて柔軟に活用できるよう、国土交通省からガイドラインが示され、道路の占用許可条件が緩和されております。道路を活用した本市の具体的な取り組みとしましては、昨年、光明池駅前の道路上におきまして、南区役所主催によるSAKAIサウスミュージックカーニバルなどが開催されました。今後とも道路管理者としまして、まちのにぎわいを創出するような施策に応えられるよう、本来の道路機能は確保した上で、庁内関係部局などと連携をとりながら、パブリックスペースの一部である道路空間の活用を検討してまいりたいと考えております。以上でございます。
 
吉川 委員
 
 道路行政としては、本来の道路機能を確保した上で、このパブリックスペースの一部である道路空間の活用も検討していくというお話でございました。
 それでは、引き続きまして、公園を所管されているところ、地区センター活性化という視点でどうしていくのかということをお答えをいただきたいと思います。
 
太田 公園緑地部副理事兼公園監理課長
 
 公園緑地部では、泉北ニュータウンにおきましては、公園とともに緑道の管理を行っております。各住区から地区センターをつなぐアクセスとして緑道が整備されており、住民の皆さんが通勤・通学や買い物などの日常生活に利用されておるところでございます。
 しかし、整備から半世紀近く経過をし、地区センターへのアクセス性の向上には、安全・安心の観点からも、樹木の適切な管理による見通しの確保や照明の明るさの確保など、課題を有しているところでもございます。
 そこで、地区センターのさらなる活性化のためにも、これらの緑道の樹木の剪定や間伐、植えかえなどにつきまして、引き続き行っておるところでございます。また、地区センターに近い公園は、泉北丘陵のもともとの自然地形を生かした大規模な公園が多くございます。本市にとっては貴重な資産であると認識をいたしておるところでございます。これらの公園の魅力を向上させるとともに、にぎわいを創出し、地域の活性化に資するための方策について、庁内連携を図りながら、柔軟に検討していきたいと考えております。以上でございます。
 
吉川 委員
 
 公園のほうは、地区センターの活性化のために緑道の維持管理に引き続き努めていただくということと、地区センターに近い公園の魅力創出について、柔軟に検討していくというお話でございました。
 それでは、引き続きまして、自転車行政という視点でお尋ねをしたいと思います。
 
貝塚 自転車対策事務所長
 
 泉北ニュータウンの3駅前の駐輪場につきましては、その利用ニーズの変化に伴いまして、これまでも統廃合を行ってきております。駅から遠く利用の低い駐輪場につきましては、廃止したり利用料金を下げるなどの利用促進を図っております。今後、泉北ニュータウンの再生の基本方針における多様な世代が暮らし続けることができるまち、「人や環境にやさしいまちと暮らしの実現」を踏まえて、泉北ニュータウンの人口構成や駐輪場の利用、駅や地区センター利用者の利便性を考慮した駐輪場計画について検討してまいります。以上でございます。
 
吉川 委員
 
 自転車対策室さんのほうからは、環境変化に応じた駐輪場の計画を検討いただくということでございました。
 以上、聞き忘れているとこありませんね。大体こういうふうな話なんです。それで、今は仕方がないのかなというふうに思っているんですが、市長のほうから、冒頭、積極的に、ここは持続可能な多様な世代が住み続けられるまちづくりに取り組んでいるというお話がございました。そして、市長がその方向で進めていくぞということについて、担当部局は、それを具体化していかなければならないわけですね。
 本当は時代を先取りをして、次、どういうふうな変化が起こるのかということを勘案しながら、今それぞれ検討していく、検討していくとおっしゃっていただいた。大変ありがたいことなんで、何もせえへんと言われたら、どうしようかなと思ってたんですが、検討していただくということなので、その次にどういう変化が起こるのかということを予測しながら、今何をするのかということを計画的に実施をしていただきたいということで、私の質問はこれで終わってしまうんですが、これじゃあ愛想ございませんので、もう少し私の思いを申し上げさせていただくと、それぞれ今所管課からいろいろ現状報告をいただきました。
 いずれにしても、これは私の感じ方なんですが、泉北ニュータウンができたときと変わってない。道路、駐輪場、駐輪場さんは利用状況に応じて価格を半分にしたりとか、いろいろ枠内で工夫できることはやっていただいているという御報告は、先ほどしていただいたわけですけれども。基本ですね、大きな、何ていうんですかね、形といいますか、使い方といいますか、機能といいますか、そういうものが変わってないんですね。そこを一生懸命維持管理をしていただいております。日々の維持管理業務というもの、それは大変なことだと思いますし、費用もかかることだと思います。
 しかし、私は思うのは、ニュータウンをつくったときと、今とでは大きく状況が変わっている。その状況に合わせて、やはり私は柔軟に、形も、ハード面の形だけではないですよ、も変えていかないといけないんじゃないかなというふうに感じているんですね。
 泉ヶ丘の再生ビジョンをつくっていただいておりますが、病院が来るということについて、また再度検討していただくということで、これはこれでいいと思うんですけれども。泉北ニュータウンには、なぜ3つの地区センターが位置づけられているのか。泉ヶ丘だけ考えてたらええということではないかと思うんですね。栂・美木多駅にしても、光明池駅にしても、変えていかないと、今のまま形も使い方もずっと続けていると、そこの維持管理だけに集中していると、この現状になっているということなんですね。近隣センターもそうだとは思います。ですから、常に1歩先を予測しながら、今やることを問題にぶち当たってから考えるのではなくて、事前に手を打っていただきたいというふうに思います。
 その上で、これはもう私の全くの個人的な考え方でございますので、参考程度に聞いていただいたらいいと思うんですけれども。まず、交通さんのほうは、先ほどいろいろゾーンチケットの導入とかを考えているということもお示しいただきました。市長もそのことは、常日ごろおっしゃっています。じゃあ、ゾーンチケットというのは、バス乗って、電車乗って、バス乗ってという、1日乗り放題という、こういうニーズが泉北ニュータウンという暮らしを中心としたまちに本当にヒットするのかどうか、ここは十分検証いただきたい。バス乗って、電車乗って、バス乗って、泉北内移動、ゾーンチケットですから、泉北内の移動ですよね。こういうニーズがあるのかどうかということも御検討いただきたいんです。
 高齢化しておりまして、今、私たちの耳に入ってくるのは、ふれあいバスがなくなって役所へ行けんようになったとか、駅に行けなくなったとか、南老人福祉センターへ行けなくなったと。この間まで、この前にバス停あったのに、それができなくなったという、こういう話はよく聞きます。これをどうこう今聞くつもりはないんですけれども、そういった移動ニーズが、先ほど交通政策課長おっしゃったように、変わっていることについて、どうしていくのかということを先取りをして考えていただきたいというふうに思います。
 それから、道路でございますけれども、今いろいろなイベントもやっていただいているということなんですが、パブリックスペースについても、道路についても、開発当初から余り形は変わってないと感じているんですね。例えば、不便さを申し上げると、だんだん不便になってきているんですね。それは高齢になっていくと感じるところが違うから。今まで駆け足で上れていた階段が上れなくなったとか、駆け足で通り抜けていたところが、すごい時間がかかるとかいうような変化が、そこに住まわれる方に起こっているから、不便が生じるんですけれども、でも形は基本変わってないんですね。確かにバリアフリーという形で、段差解消とかいろいろ取り組んでいただいていますけれども、全体の使い方は変わってない。
 道路が歩道整備されています。これはほかの区にはない。いいところなんですけれども、パブリックスペースにしても、例えば、日常的に商業者が地区センターの活性化を考えた場合、露店の広場しかないとかいうことに対して、じゃあ、ちょっと日陰をつくろうだとかいうふうな考え方が余りないんですね。ここはニーズや時代の要請に合わせて、形を変えるということも考えていただいたらどうかなと。
 単に、今ある広場をどうぞ自由に使ってくださいというだけではなく、形を変えながら、より利用のカテゴリーを広げていくだとか、活用方法を変えていくだとかいうこともお考えいただきたいわけでございます。
 それから、公園なんですが、一見公園と地区センターの活性化というのはつながりにくいかなというふうに感じられたかもしれませんが、今般、泉ヶ丘公園事務所さんが、事務所として公園に遊具を設置しようという、現場がそういうアイデアを出していただいて取り組んでいこうという、この前向きな姿勢は、大変私は評価していいかと思うんですね。地元が一番よくわかっていることですから。その取り組みはいいんですけれども、その1つに、駅に近いところに設置しようという考え方があったと。これは私は大変賛同できるんですね。ひょっとしたら駅に来たついでに公園に行くのか、公園に来たついでに駅の地区センターに行くのか。いずれも多少なりとも地区センター活性化に寄与するのではないかということなんですけれども。先ほどおっしゃられたように、泉北ニュータウンの地区センターへの徒歩の移動というのは、緑道が中心になっているわけじゃないですか。さっきの道路よりも緑道が中心になっている。これを単に安全・安心を確保すると。ひたすら樹木の剪定と緑道の補修工事をやっているだけで本当にいいのかどうか。これは飛躍した考え方かもしれませんが、緑道をカートのようなもので走るような緑道でもいいのかもしれません。高齢者の移動を考えた移動でもいい。
 それから、公園の使い方も、何か申し上げると、なかなか公園法という法律、私はよく存じ上げてないんですけれども、あるから何もできませんとお答えいただいているんですけれども。例えば、泉北ニュータウンを開発したときに、何も手をつけずにほってある、何ていんうですか、あれは、自然のまま放置しているところというんですか、結構たくさんあるんですね。そこはどうするんですかとお聞きすると、緑の保全せなあかんから、ここは残しておきますねんと。確かに緑の保全というのは大切なところであるんですけれども、ニーズに合わせて、そこを開発をして、新たな使い方を提案してもいいんじゃないかなと。ここは手つけられませんという考え方ではないかと思うんです。
 ちょっと前までは、公園さんは、木を切ったらあきませんねんと、絶対切れませんという、1本たりとも切っていただけなかったんですけど、最近は考えを改めていただいて、きちっと管理をして、切って、適切な間伐を行うということもお考えいただいたように、これまで手をつけられなかったと、自分たちがきっと思い込んでいるであろう壁を乗り越えて、新たなニーズの掘り起こしや時代の要請に応じた公園の使い方も、ひょっとしたら提案していただいてもいいんじゃないかなというふうに感じております。
 私、光明池駅近くの鴨谷台というところに住んでおりまして、近くには鴨谷公園という、大変大きな池がございまして、歩かれると、この景観というのは大変すばらしいんですね。私も時々再発見をするんですけれども、ひょっとしたらどこかのリゾート地に来たような雰囲気を醸し出している景観がございます。大変泉北ニュータウンが持っている緑の資産というのは魅力がある。魅力があるんだけれども、そこでとどまっているんですね。とどまっている。ここの発想もより拡大をいただきたいというふうに思います。
 それから、自転車駐輪場のことなんですが、先ほど御報告いただいたように、駅から遠いところは料金を半分にして利用率を上げるという取り組みもやっているというふうに伺ったんですが、幾ら料金下げていただいても、人口は減っているわ、少子化は進むわ、自転車乗って駅行く人が減っているわけですから、とめる人はどんどん減っていくわけですよね。幾ら料金を安くしたからといって、ふえるとはなかなか考えにくい。
 ここを、例えば地区センターを活性化するために、ひょっとしたら、例えば、無料にしたら、もっと来てもらえるんやったら、思い切って無料にするとか、この前、何か条例があるからできませんとおっしゃってたんですが、できませんだとか、遠くにあるところは、それはもう廃止して、新たな利用を検討するだとかということも必要になってくるんではないかなというふうに感じているところです。
 いずれにいたしましても、枠内にとらわれて、今を維持することよりも、時代の変化に合わせて、一歩先んじて、まちをつくり上げていっていただきたいということでございます。
 これだけしゃべりましたので、最後に、このことについて、市長の御見解をもう一度確かめたいと思いますので、市長、よろしくお願いいたします。
 
竹山 市長
 
 お示しのように、いろいろな課題を克服するに当たりましては、やはりこれからの泉北再生のあり方をしっかりとコンセプトを描かなければならないというふうに思っております。
 私は、当初の拡大した住区をもう一度捉え直すべきであるというふうに思っております。堺の人口というのは、毎月これ出てますけれど、ここにおきましても、じりじりと泉北の人口が減っております。そうした中において、泉北をどういうふうにしていくかということは、やはり駅前と地区センターを中心として、コンパクト化を進めていかなければならないのではないかというふうに、私自身そういうふうに思っているところでございます。
 例えば、具体的には、駅前においては商業、業務機能を初めとした都市機能を再構築して集積を図る。そして、駅から離れた周辺部では、ゆとりのある郊外居住を可能にするなど、新たなニュータウンの再生のためのあり方像をもう一度確立してやっていく必要があるのではないかというふうに思っているところでございます。そのあたりのコンセンサスをしっかりと住民の皆さん方と得なければならないと考えているところでございます。
 
吉川 委員
 
 コンセプトを明確にするという市長のお話でございましたので、ぜひともお願いしたいと思うんですが、この取りまとめを行うのが、実は泉北ニュータウン再生室という部署でございます。今、建設委員会ですので、建築都市局と建設局さんにしかお聞きできなかったんですが、実は地区センターに絡む活性化の話だけでも、産業振興とか、ひょっとしたら図書館を、例えば地区センターに機能を持ってきたらどうかというアイデア、どなたかおっしゃってというのは、私はすばらしいと感じたんですが、これは教育委員会所管だとか、いろんな所管が、やっぱり連携をしないといけない。
 こんなこと言うと、今のニュータウン再生室があかんと言うてるわけではないんですよ。建都局という、非常に限られた業務を行うところに置いておいて本当にいいのかなということと、あとマンパワーの不足がないのかという心配をいつもしております。室長はいつも顔色悪く、走り回ってはりますけれども、病気にならへんかなと私は心配しているぐらいなんですけれども。もう少し、全庁的に連携するといっても、建都局にあったら、ちょっと動きにくいんじゃないかなという感じもいたしますので、これは余計な心配かもしれませんが、ぜひ、また市長、その辺もお考えをいただきたいというふうに思います。
 それから、これは通告をしてなかったので質問はいたしませんが、前回の建設委員会で、少し私気になるところがあったので、これは要望だけを申し上げたいと思うんですが、コミュニティサイクルの件なんですね。堺東駅前にコミュニティサイクルの駐輪場というんですかね、ステーションというんですか、設置をされました。この前いろいろ伺ってて、そのとき私気がつかなかったんですが、コミュニティサイクルを利用されている方というのは、堺東駅前ですよ、利用されている方の85%は通勤・通学だと。この通勤・通学の定期利用の料金が2,000円だそうです。駐輪場の1カ月の普通の料金も、たしか2,000円だったかと思うんですけれども、堺市がつくっている駐輪場に、自分で自転車買って、とめて、通勤・通学に使っても2,000円、コミュニティサイクルにある自転車を通勤・通学に使っても2,000円、自転車代要らんやんとちょっと思ったんですね。家に帰って、これ、いいのかなと。
 今回、自転車まちづくり条例が上程されておりまして、その中には、ヘルメットの装着義務というんですか、それも書かれておるわけですけれども、コミュニティサイクルについては貸し出すと。無料で貸し出したら、自転車は無料、ヘルメットも無料、2,000円で通勤・通学できたら、こんなええことはないんちゃうかなと思うんで、これを全市に広げるか、駐輪場の料金体制を見直すか、これどちらかしていただかないと、不公平が生じるんではないかなと、細かい話ではございますが、ぜひとも一度御検討いただきたいということを申し上げて、質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。
 
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