2014年
建設委員会(9月12日)
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吉川 委員
 
 公明党の吉川でございます。きょうは市長への質問ということで、都市計画道路の見直しについてと、それに関連する堺市のまちづくりについてお伺いをしたいと思います。
 まず、今般都市計画審議会におきまして、都市計画道路の見直しに係る方針案というものが示されております。少しあと、常任委員会の質問もございますので、ちょっとはしょって質問をさせていただきたいと思いますが、まずこの見直し方針案というものはどのようなものか、御説明をいただきたいと思います。
 
加勢 都市計画課長
 
 都市計画道路の見直しの考え方につきましては、都市計画道路のうち、事業未着手区間の約63キロメートルを対象に、堺市都市計画マスタープランなど本市のまちづくり計画に基づき、にぎわい・活力、魅力、環境、安全・安心の4つを見直しの視点として進めてまいります。
 都市計画道路には、市内外の拠点を結び、人や物資の円滑な移動を確保するための交通機能だけでなく、避難路、大規模火災発生時における延焼遮断機能など、安全・安心を支える道路としての空間機能や、都市の骨格を形成し、土地利用の活性化を図る市街地形成機能も有しており、それらの機能をもって分析いたします。
 また、全ての都市計画道路を一律で分析するのではなく、都心、都市拠点、地域拠点及び駅前拠点において求められる地域の特性を考慮して分析するとともに、周辺のまちづくり計画や他事業との関連も考慮して検証いたします。以上でございます。
 
吉川 委員
 
 言うまでもなく、都市計画道路と申しますのは、都市を形成する1つの重要な要素でございますし、ハード面の1つのかなめであるというふうに考えております。これまで平成16年、大きな見直しがございまして、今般10年経過をした中で、見直しということだと思いますが、今お示しいただいたのが、基本的な考え方で見直していくということでございます。
 私、きょうはですね、都市計画道路ということに限定してお話をお聞きするのではなくて、都市計画道路がまちづくりのどういった将来像をにらんで、これまで構築されてきたのか、あるいは見直しをされていくのかというところをお聞きをしたいと思っておりますので、その趣旨を最初に申し上げるのを忘れておりましたので、今こうやって申し上げさせていただきます。
 今の御答弁では、都市の骨格を形成して、市街地形成機能も有しているということとともに、この都市計画道路を分析するに際しては、都心、都市拠点、地域拠点及び駅前拠点において求められる地域の特性を考慮して分析をするというふうな御答弁でございました。
 それでは少しお聞きをいたしたいと思いますけれども、この地域の特性を考慮して分析していくというのは、どういうことになるのかお示しをいただきたいと思います。
 
加勢 都市計画課長
 
 都市計画道路の中で、いわゆる郊外の道路は、市内外の拠点を結び、ネットワークすることで、円滑な移動を行う交通機能や、避難路、延焼遮断機能など、都市防災に寄与する機能が求められております。一方、都心などの拠点を通る道路、いわゆる町なかの道路については、先ほどの機能に加えて、駅へのアクセス性の向上に必要な交通結節機能や都心内におけるアクセス性と周遊性、観光拠点を結ぶ観光周遊性の向上といった土地利用の活性化を図る機能などが地域の特性として求められると考えております。したがって、地域に応じて必要とされる機能が異なることを踏まえて、都市計画道路の各路線ごとの必要性を再検証すべきものと考えております。以上でございます。
 
吉川 委員
 
 この都市計画道路というものを分析する上では、いわゆる町なかの道路とおっしゃるように、その地域の特性、いわゆるまちづくりの現在ある現状に合わせて、将来どのようなまちになっていくのかということが、これはハード整備なわけでございますので、明確になっていないと、その分析もできないし、関連づけて整備もしていけないだろうと、私はこのように思うわけでございますけれども、都市計画道路を、先ほど冒頭説明していただいたように、堺市の場合は、かなり整備は進んでいるということなんですが、この道路の機能を生かして、将来どのようなまちづくりをしていくのかという、この具体的な考え方、そのあたりはどのようにお考えか、ちょっとお示しをいただきたいと思います。
 
加勢 都市計画課長
 
 今回の見直しの中では、それぞれのまちづくり計画との関連性もしっかり踏まえた上で、必要とされる機能を定性的に評価し、長期的視点からめざす都市像を実現するために、都市計画道路の必要性を再検証し、各路線ごとに存続すべきか否かを、その理由とともに明確に示していきたいというふうに考えております。以上でございます。
 
吉川 委員
 
 そしてですね、今、長期的な視点からめざすべき都市像を実現するとおっしゃっているんですけど、ここでじゃあ、長期的なめざすべき都市像は何ですかって聞くと、またぞろいつも同じ議論に陥ってしまうんですね。私、毎回この同じ議論に陥ってしまうんですけれども、活力あふれる都市だとか居住魅力のある都市、環境と共生する都市、安全で安心して暮らせる都市を位置づけてやっていくという話になるんですね。そこはもうよく理解をしておるつもりですので、そういう都市像を実現するために、具体的に今道路というハード整備の話でございますので、じゃあ、その都市像を実現するためのハード整備を、堺全域というふうにいうと答えにくいのかもしれませんが、どのように進めていくのか、そのあたりのちょっとお考えをお示しいただけますでしょうか。
 
島田 建築都市局長
 
 本市のまちづくり、ハード整備をどのように進めていくかということでございます。本市のまちづくりを進めるに当たりましては、歴史文化、産業、都市基盤など堺ならではの豊かな地域資源と政令指定都市の権限を生かして進めていくことが必要と考えておりまして、人、物を呼び込む都市魅力の創出など、地域の特性に応じた都市の再生を選択と集中によって進めていく方針でございます。今年度の建築都市局の重点取り組みとして7つを掲げております。1つ目は都心のまちづくりの推進、2つ目は臨海部の魅力あるまちづくりの推進、3つ目は泉北ニュータウン地域の再生、4点目は美原新拠点整備の推進、5点目は公共交通を基軸とした総合都市交通体系の構築、6点目は良好な景観の形成、7点目は安全・安心な都市づくりの推進というものを掲げております。そのほかにも、密集市街地の改善に向けた取り組みなど、さまざまな課題に対応した取り組みが必要であると考えております。また、これからの都市づくりにおきましては、市民参加の機会の創出や、まちづくりに関する情報の共有などを図り、多様な主体の参加と協働による都市づくりを進めてまいりたいと考えております。以上でございます。
 
吉川 委員
 
 建都局、本年度取り組む重点的な事業、施策についてお示しをいただいたんで、それはそれでそのとおりだと思ってますし、しっかり推進していただきたいんですが、もう少し申し上げますと、例えば都心のまちづくりの推進というのがございまして、既に堺都心まちづくりプランも作成をいただきました。そして、ここの施策も展開をしていただいておるわけなんですが、この都市計画道路の見直し方針の、将来のまちづくりにおける必要性を再検証となっているんですね。この中には将来のまちづくりにおける必要性を再検証しますって書いてあるんですけれども、この将来のまちづくりというイメージが明確になっていないとだめなんじゃないですかというお話をしているんですね。そうすると、じゃあ、今、局長がおっしゃられた7つの取り組みの中の都心のまちづくりの推進という部分を取り上げてお尋ねをすると、都市計画道路というのは、1つまだ未整備のところが残っております。それは堺東駅前の広場から東向いて延びる道路だったかと思います。今回、それを検証して、残すかやめるかということを決められると思うんですけれども、じゃあ、ここの将来のまちづくりのイメージをどう考えられているのかということがはっきりしないと、やめるかやめないかという非常にハード整備ですから明確な話なんですね、決められないのではないかなというふうに考えるんですね。
 私が申し上げるイメージというのは、ハード面で限っていうと、例えば道路をどういうふうに通しますか、居住をふやすんであれば、居住地域をどういうふうに整備をしていきますか、あるいは商業のにぎわいをどこでどういうふうにつくり込んでいくかとか、これまでも再三申し上げている、公共交通網をどういうふうに張りつけていくかということを、きちっとした絵を描いて、明確にしていただいて、抽象的な言葉ではなくて、市民の皆さんにお示しすることが重要なんじゃないかというふうに考えているんですね。
 なかなか私がイメージしてるビジョンというものと、当局がお考えのビジョンって、いつも議論がうまくかみ合わないんですけれども、目に見える形でのハード整備なわけですから、どこにどういうものを張りつけてやっていくのかと。考え方はもう既にお示しをいただいていますから、この考え方に基づいて具体的にどうしていくのかと、ここが必要だと思うんですね。今はですね、これは私の解釈ですけれども、この部分がなくて、いきなり個別の施策展開になっちゃっているんですね。市民会館を建てかえるだとか、市民広場ですか、再整備するとかいう点なんですけれども、面としてどういうふうにしていくのかというイメージがないんではないだろうかという話なんですけれども、このあたりをどうしていかれるか、ここはですね、市長に基本的な姿勢をお伺いをさせていただいてもよろしいでしょうか。
 
竹山 市長
 
 今後のまちづくりを進めるに当たりましては、少子高齢化、そして人口減少社会という社会環境に適合したまちづくりが大事であるというふうに思っております。それともう一つ、堺らしい、やっぱり歴史や文化とか、そして、ものづくりのできる環境づくりとか、そういったものを含めて、まちづくりをしていく必要があると思います。
 今、お示しの都市計画道路の見直しにつきましても、そういった堺のまちづくりどうするんかという大きなビジョンが必要でございます。そして、この都心のまちづくりプランや、ここの堺の都市計画マスタープランにつきましても、そういった視点で書こうと思っておりますけれど、おっしゃっているような堺東の問題につきましては、まだまだ連立の問題が大きな問題として、課題としてございます。そういった問題を時間軸としてどういうふうに考えていくんかということも落とし込みも必要であると思います。やはりそのあたりは、やはり時間の問題、さらには都市全体の問題、そういう持続可能な計画づくりを、今後も中長期的な視点で描かなければならないというふうに思いますので、短期的に市民交流広場、さらには市民会館、利晶の杜、堺旧港の開発という問題と、もうちょっと時間軸の違う選択と集中が必要ではないかというふうに思います。
 
吉川 委員
 
 基本的なまちづくりの考え方、市長、さきにお述べになりました。その部分では、私も全く同感でございまして、人口減少社会に対応した、持続可能なまちづくりをしていかないといけないという視点は必要。次におっしゃられたのは、やはりそういう中長期的なビジョンはやはりつくる必要があるとおっしゃられた、ここも私が申し上げているとおりでございまして、つくっていただきたいなと。ただですね、連立の問題がこの都心では重要だとおっしゃっておりますけれども、既にですね、堺都心のまちづくりプランで示されている連続立体のスケジュール、68ページに実は記載をされておるわけですけれども、南海高野線連続立体交差事業につきましては、平成24年度計画作成、平成25年、26年度で都市計画決定、事業認可取得、そして27年度から事業実施というふうに書かれております。これは私、計画策定時の計画なので、これが変更することはというか、このとおりできてへんということについて問い詰める気はございません。ただし、市長がおっしゃる時間軸をどういうふうにしていくのかというのには、事前にやっぱりちょっと事情があって後ろにずれます、それは計画ですから、幾らでも、必要性があればですよ、必然性があればずらしていくことも容認されるわけですので、まず、じゃあ、そういう中長期ビジョンをいつ明確にしていくのかという、こういう目標を立てることは必要ではないかなというふうに感じるんです。
 それともう一つは、やはり考えながらビジョンをつくっていくというのは、少し私はそうではないと思ってまして、先ほど田中委員の質問の中で、市民協働が必要だというお話がございましたが、それも重要な1つの取り組みの手法であろうとは思うんですが、やはり行政が、堺市が中長期的なまちの方向性を示していく、そして、それについていろいろ御意見をいただいて、修正していくということが必要なんではないか。したがって、中長期的なまちづくりのイメージというのは、やはり早急に策定すべきではないかなというふうに感じるんですが、市長、このあたりの時間軸の考え方、どのようにお考えでしょうか。
 
竹山 市長
 
 お示しのように諸条件の中で、当初の計画どおり行われていないものもございます。南海本線の連立につきましても、諸条件の中で若干おくれている、大分おくれているというところもございます。そういった時間軸につきましても、十分精査していきたいと思っておりますし、このさかい未来・夢コンパスの中には、そうした事業をしっかりと落とし込んでおります。ただ、どこにやるんかと、どこでやるんかというところまで、これ落とし込んでませんので、予定事業として位置づけて、その時間軸をどうしていくんかというのは、やはり庁内及び市民の皆さん方との活発な意見交換が必要やというふうに思っておりますので、ぜひ国の予算の問題もございますけれど、そのあたりも含めて御議論させていただきたいなというふうに思っています。
 
吉川 委員
 
 市民の皆さんと議論していただくという姿勢、あるいは議会と、市長よくおっしゃります議論をしてという、この姿勢は、私は本当にすばらしい姿勢だなというふうに感じておりますし、決してそれは否定をしてないわけですけれども、我々もそうですが、まちづくりの専門家でも何でもございません。ましてやこういう都計道路がどうのこうのとか、難しい話はわからないんですが、私たちのまちをこうしたいという思いはございます。そして、個々の市民の皆様もそれぞれのニーズをお持ちだと思うんですけれども、まずですね、堺市はこうしたまちづくりをしていこう、抽象的な言葉ではなくて、ハード整備で、こういうふうに、例えば、今、連続立体の話が出ましたので申し上げると、連続立体事業というのは、単に線路を上に上げるということだけでは私はないと思っているんですね。上に上げることによって、どのようなまちづくりを展開していこうとしているのか、現状を見ると、線路の直近まで住宅が張りついていますので、これは随分時間がかかるだろうと、それぐらいは素人の私でもわかるんですけれども、将来、この例えば連立と合わせて駅の東側ですね、どのようにしていくのかという構想、あるいは先ほど申し上げた東に延びる都市計画道路を通して、どういうふうなことを狙いとしてまちづくりの絵を描いていこう、これはやはり行政でないとなかなかできない仕事だと思うんですね。それを議論されるという姿勢は大変評価をするんですが、まず原案をお示しをいただかないと、議論はできないんではないかと私感じるんですけれども、どうでしょうか。
 
竹山 市長
 
 非常にいろいろな課題をまず摘出することが先ではないかと、原案を提示することもやぶさかではないですけれど、課題をまず摘出して、どういう案をつくっていくかというところの、まずベースの議論が今なされる必要があるのではないかというふうに思います。まさに堺駅の東側は、反正天皇陵もございます。そうした天皇陵のそばを走る道路について、どういうふうなものがいいんかということまで、今の都市計画道路全体をどういうふうに活用していくのがいいかということも含めて、具体的に議論していかんとあかんとは思いますけれど、まず計画ありきというふうなことではなく、緻密な積み上げも必要ではないかというふうに思っております。
 
吉川 委員
 
 確かに課題抽出できてないんであれば、できてないんであれば、まずそれが大事でしょうというお話もよくわかります。しかしですね、私、課題ばっかり抽出してて、一向に進んでないこの泉北ニュータウン、先ほど話されてましたけれども、近隣センターの話、もう何回となく課題抽出しています。だけれども、それだけでは進まない、その課題に対して、まずおっしゃられるのはよくわかりますよ、まず課題抽出するというのはよくわかるんですけれども、じゃあ、いつまでにその課題を抽出して、その課題を解決する案をいつまでにつくってということを計画することも大事だと思うんですね。
 今、これは市長の仕事では私はないと思ってるんです。市長はやはり大きな方針を示されれば、それでいいかと思ってるんですけれども、じゃあ、今市長がおっしゃられた課題抽出しますねんということを受けて、これは建都局になるのか、建設局になるのか、さっぱり私はわからないんですが、どうしていこうかというお考えは、市長がおっしゃられたら、すぐ計画できますというか、計画しますかっていう話なんですね。こんなこと聞いたら、計画しますって言わはるので、こんな議論はいつまでやってても仕方がない。仕方がないんですが、私はいつまででもこの議論を続けておったらいいとは考えてないですし、市長もそのおつもりはないと思います。どこかの時点で、全てが整って、市長はきっと、よし、これという方針を出されるだろうと思うんですけれども、今、堺に欠けている部分、先ほどの泉北ニュータウンの話もそうでした。堺の都心、それから都市拠点ですか、美原都市拠点、中百舌鳥、都心、そして臨海、これを結ぶ、これをどうしていくのかという話とかも含めて、早急に私は真ん中の施策と、考え方と施策にいく前の真ん中の中間的なまちづくりへのビジョン、これをですね、ぜひともお示しをいただきたいというふうに要望だけ申し上げておいて、この質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。
 
吉川 委員
 
 それでは、常任委員会としての質問を引き続き行わさせていただきたいと思います。ここでは公共施設等の管理についてということでございまして、さきの本会議で私どもの田渕議員より公共施設等総合管理計画についてお伺いをいたしました。御答弁では、建物等、箱物については、平成25年6月策定をいただいております堺市市有施設等整備活用基本方針がまずあると。インフラにつきましては、担当部署における老朽化対策や長寿命化に係る計画があると。そして、それぞれこの公共施設等総合管理計画にまとめるに当たっての精査をしながら、それぞれ公共施設と総合管理計画箱物編とインフラ編ですか、これを平成27年度中に取りまとめを行いますというふうに技監からも御答弁をいただいたところでございます。
 そこで本日の質問は、もう少し私たちの身近な道路、橋梁について、この計画策定を進めていただくと同時に、現状ですね、どういう計画でどのような取り組みを行っていただいているのか、御質問をさせていただきたいと思います。まず、今申し上げました公共施設等の総合管理計画策定に当たっての指針に基づいて、インフラ部門、この道路、橋梁というのはインフラ部門になるかと思いますけれども、検討を加えていただいていることと思いますけれども、まず道路について、その現状と取り組みをお示しをいただきたいと思います。
 
小畠 土木監理課長
 
 本市は、平成26年4月現在、1万378路線、延長にしまして2,078キロメートルの道路を管理しております。道路舗装の老朽化対策につきましては、そのうち交通量の多い127路線、326キロメートルを対象に、舗装・補修計画を策定して、平成23年度から計画的に補修に取り組んでおります。以上でございます。
 
吉川 委員
 
 この補修計画というのは、そもそもどういう目的でつくられているのか、あるいは補修区間というのは、どういう方法で選んでいくのか教えていただきたいと思います。
 
小畠 土木監理課長
 
 舗装・補修計画でございますが、予防保全の考えを取り入れたアセットマネジメント手法により、おおむね5年ごとに行う路面のひび割れなどを調査する路面性状調査の結果を踏まえ、劣化の進みぐあいを考慮しながら、各年度の補修量や補修費用を予測し、最も適した補修時期や工法を決定することで、維持管理費の削減と平準化を図ることを目的としております。補修区間につきましては、路面の状態を示す指標となるMCIの値に基づき選定しております。このMCIとは道路舗装の維持管理指数のことで、ひび割れの率とかわだち掘れの量、平たん性の量から舗装の状態を10点満点の減点法で評価し、この値が5以上あれば補修の必要はなく、望ましい管理水準である。4以下では補修が必要、3以下なら早急な補修が必要であると評価されるものでございます。本市では予防保全として補修が必要とされるMCIの値が5未満の区間を補修区間として選定しております。以上でございます。
 
吉川 委員
 
 いわゆる補修については、予防保全の考え方、アセットマネジメント、いわゆるとことん道路を使って、もう限界だというところまでほっておかずに、事前に補修をすることで、その道路を寿命を延ばして、コストダウンや、あるいはかかる経費の平準化を行っていこうということだと思うんですけれども、これを5年サイクルで回していこうというお考えだということでございますけれども、例えば、じゃあ、このアセットマネジメントの考え方において、補修計画していただいている、5年サイクルで回す、そうすると、大体どれぐらいのメンテナンスのコストというのを、今現在予想されているのか教えていただきたいと思います。
 
小畠 土木監理課長
 
 予防保全型の管理を行うことで、従来の対症療法型の管理よりも30年間で約75億円の削減効果があると見込んでおります。また、維持管理に係る費用としまして、平成34年度までは年間約7億5,000万円程度、平成35年度以降は年間約12億5,000万円程度の事業予算が必要であると試算しております。以上でございます。
 
吉川 委員
 
 ありがとうございました。かなりの経費が削減をされるということでございました。ひとまず道路はここまでにしておいて、橋梁について同様の質問をしたいと思いますが、橋梁についての老朽化対策の取り組みと現状を教えてください。
 
豊川 道路整備課長
 
 橋梁につきましては、平成26年4月現在で、本市では689橋の橋梁を管理しております。これらの橋梁の多くは高度経済成長期に集中的に建設されており、現在、建設後50年を経過したものは、全体の1割でありますが、今後20年で約7割へと高齢化が著しく進展いたします。そこで、橋梁の老朽対策の取り組みといたしまして、平成19年度から堺市橋梁長寿命化修繕計画を策定いたしまして、計画に基づいて、補修工事を実施しております。以上でございます。
 
吉川 委員
 
 少しその長寿命化修繕計画について、もう少し具体的にお示しください。
 
豊川 道路整備課長
 
 同計画につきましては、橋の長寿命化と維持管理費の縮減と平準化を図る目的で策定しております。本市で管理する全ての橋梁を対象といたしまして、5年に1回の定期的な点検を行い、損傷を早期に発見するとともに、損傷が拡大する前に計画的に補修する予防保全型の管理を行っております。予防保全型の管理を行うことで、従来の対症療法型の管理よりも20年間で約56億円の補修費用の削減を見込んでおります。以上でございます。
 
吉川 委員
 
 これも道路と同様に5年サイクルで回していくということなんですけれども、費用削減はお伺いをいたしましたけれども、この5年サイクルで回していくとどれぐらいの費用がかかっていくのか、具体的にお示しをいただきたいと思います。
 
豊川 道路整備課長
 
 現在から平成33年までは、年間約9億円、平成34年度以降は年間11億円の維持管理費用が必要であると試算しております。以上でございます。
 
吉川 委員
 
 今、道路と橋梁についてお伺いをいたしました。このほか、建物等についても同様のことを進めていただいているということで、堺市は国に先んじてこの予防保全に取り組んでいただき、いち早くその効果を出していただいているというふうに感じまして、そこは高く評価をしていきたいというふうに思っております。ただしですね、今、御報告をいただきましたように、道路と橋梁を合わせて33年、34年までは16億5,000万円がかかると、その補修していく経費ですね。それがですね、以降、さらに大きくなって、2つですよ、道路と橋梁だけ合わせても23億5,000万円が必要になるということなんですね。それに建物だとか重なってくると、非常に幾ら予防保全をされていたとしても、その費用はあるピークがあるんでしょうけれども、そこまでは膨らみ続けるということになるわけです。ここをですね、もう少し頑張って削減をするアプローチはできないのかなというふうに思うんですね。
 先ほど少し専門的なお話を伺いました。例えば道路の補修はMCIですか、MCIとおっしゃっていましたね。メンテナンス・コントロール・インデックスというそうでありますが、道路舗装の維持管理指数というものがございました。きのう、私この質問をするのに、夜ですね、だんだん興味がわいてきまして、MCIって何やろうというふうに、どうやって出すんやろうと。あらかた聞いておったんですけれども、思って調べてました。先ほどの御答弁では、ひび割れ率とかですね、わだち掘れ量とか、平たん性量とかいうのを、状態を10点満点から減点していく方法で点数出しますよと説明をいただきましたけれども、何かこれ計算式があるんですね。ちょっと私の趣味につき合っていただきたいと思うんです。
 全然見えませんね。これ見えるかな、まあ、見えても見えんかっても、どっちでもいいですわ。こういう式で算出するんですね。いろんな計算で出せますよと、これ国交省さんが言うてはるんだと思うんですけれども、1、2、3、4、どれでもいいですよと。どれでもいいということではないですね、1番でやらなあかんけれども、やむを得なかったら2、3、4でいいですよと。例えば、この3のMCIですか、出すと、10マイナス2.23Cの0.3乗と。Cというのはひび割れ率と。ひび割れ率って何やねんと、また興味がわいてきまして、その説明はもう省略しますが、結構面倒くさいんですね。何か方眼紙に道路の形状を目視で見て、割れてる量を書いていくとか書いてあるんですけど、まあ、そんなんどうでもよくなってきてですね。一体先ほどおっしゃっていただいた5以下になるのはどれぐらいやのと計算してみると、ひび割れの面積が15%ぐらいで、もう5未満になっちゃうんですね。計算が間違っていなければ。間違っている場合も多々ありますので、後で教えてください。そうすると、このひび割れの面積というのは、道路にひび入っている幅と長さを掛け算したら面積出てきますよね。それを単位面積当たりの率でひび割れ率だと思うんですけれども、そんなにちょっとひび割れるだけで、もう補修せなあかんのかと。日本の道路って本当にすばらしいと思います。車で走っていても、もう本当にがたがたなく、すっと走るんですね。
 でも、だんだん、だんだんお金がなくなってきて、5未満は整備したほうがええというのが、堺市お金がないですから、済みません、もう3以下しかできませんねんという時代が来るかもしれない。来るかもしれないので、それにそうならんように、1つ皆さんにやっていただきたいことの1つは、まず、この道路の耐久性を高める研究をしっかりしていただきたいと、これは多分国土交通省さんがやられていると思うので、堺市独自でやってどんな効果があるかわからないんですが、せめてですね、その結果を反映できるような現場の指示をしていただきたいと、1つ。
 それから、果たして本当にこの計算で5で補修せなあかんかどうか、堺市独自の目線で見ていただきたい。もう堺市はもう5じゃなくて4ぐらいで辛抱しとこうというのでもいいのかもしれない。諸外国に行きますと、でこぼこなんですね、結構道って。それがいいって言っているんじゃないですよ。私は日本の道路の高品質さっていうのは、非常に評価をしているわけですけれども、もう先ほど申し上げた、たくさんのお金が要る、削減していただいているのはよくわかりますけれども、そのお金が貯金としてたまるわけではないので、たまるわけではないので、先ほどの都市計画道路も整備していかなあかんという、片一方でお金が要るわけですよね。そういうことも勘案しながら、こんなんできるんかどうか、技監ちょっと教えてほしいんですけどね、後で、勝手に堺市で基準つくって勝手にやったらええということになると、ひょっとしたら怒られまんねんと後で多分言うてきはるかもしれません。誰からいうたら国土交通省、近畿地方整備局からということになるかも、これは素人考えなので、そういう今まで決まっている方法にちょっと疑問を持っていただいて、仕事も進めていただければなというふうに思います。これが2つ。
 最後はですね、技術の進歩を活用していただきたいと思うんですけれども、これは全く今の補修とは違う話なんですけれども、私、公明党の議員でございますので、公明新聞というのを一応とってます。たまにしか読まないので怒られているんですけれども、その中に、よく取り上げられているのが、道路の穴ぼこ、陥没ですね、陥没を事前に調査をして、陥没する前に補修をするという取り組みがよく取り上げられていました。私余り興味ないので、今まで読み流してきたんですけれども、この道路補修の話を聞いて、何かなというふうに調べると、あと3分ですって、これ黙っている間は時間に入らない。
 こういうマイクロ波センサーを使って、五、六十キロでこのセンサーを搭載した車を走らせて、道路をスキャンするんですね。スキャンすると道路のアスファルト舗装の下の空洞を見つけられるというものなんですね。もう3分しかないので、結論言います。ちょっと、じゃあ、堺市調査しようと思いまして、調査を依頼しました。そうするとですね、皆さんが安全やと思ってはる大小路筋、ここわかりますか、ここが郵便局ですね、これがデッキで、ここに1.9メートル、1.7メートルの幅で空洞があるんですって。自分で勝手に行って掘り返して見にいかんといてくださいね、と、ここ、これは我々13号線というてる府道30号線のこのあたりに1.2メートル、0.7メートルの空洞があるというのがわかりました。これですね、この調査した距離というのは、あと1分、黙っている間はカウントせんといて。これね、この赤いところ、御陵通からこの府道30号線をずっと堺市役所まで来て、西のほうに行くという、シンボルロードですね、この区間なんですね。済みません、会社の名前消そうと思って、見えてしまいましたね。これですね、4.8キロメートルを調べていただいて、2カ所の将来陥没するかもしれない危険箇所があったと。こういうふうな技術もあるということも認識していただいた上で、先ほどの保全の話とは直接つながらないんですけれども、活用も図っていただきたいというふうに思います。これ要望。
 あと10秒ぐらいありますか。これ全くついでの話なんです。先ほどの田中丈悦さんの話の中で、木がぼうぼうとなっていた空き家の話あったんで、思い出したんです。私ね、こんな写真撮ってきたんですけど、これ何の木かわかります。これ泉北ニュータウンの街路樹なんですね。これ下からぼわっと、ぼわっとっていう言い方だめですね、これ何の木でしたっけ、イチョウ、イチョウですかね、何の木かわからない。これね、何でこんな状態になってるかといったら、剪定の失敗だと思う、し過ぎ。もう多分ですね、業者さんが、すぐに大きくなるから、葉っぱが落ちてこないように剪定し過ぎたら、何の木かわからない、下からぼわっと生えてきているという。道路保全の国交省さんが示されている指針の中に、街路樹についても、その美観を損なわないっていうふうにあるんですよ、実は。これ美観損ない過ぎて、何の木かわからへんという。こんなことも注意をいただきたいということで、もう時間がないので、以後ですね、きょう3つ宿題を申し上げましたので、また御検討を要望いたしまして、私の質問は終わりたいと思います。ありがとうございました。
 
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