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2003年(平成15年) 3月 3日平成15年度予算審査特別委員会

◆吉川 委員  おはようございます。公明党の吉川でございます。私の方からは、1項商工費、3目観光費についてお伺いをしたいと思います。
 まず初めに、この観光という言葉でございますが、非常に幅広い意味合いを含んでいると思いますけれども、この定義について、観光とは何か、そして、なぜ行政が観光振興を行わないといけないのか、この2点についてまずお伺いをいたします。


◎前田 交流観光課長  観光についてのお尋ねでございますが、観光は、ふだん住んでいる場所あるいは日常を離れまして、ほかのところ、あるいは非日常のまちや人、風土、歴史、文化、食などに触れることによりまして、相互理解や自己充実を促進することでございます。観光は、人々の生活の向上や地域の発展、国際相互理解の促進など、さまざまな分野で大きな意義を有しておると思います。単なる物見遊山としてとらえるべきものではなく、人々の生活に、ゆとりと潤いを与えるとともに、地域の歴史や文化に触れまして、学んでいく機会をもたらすものと考えております。
 また、行政が観光を行うことについてでございますが、その直接的な効果につきましては、域外からの来訪者がもたらす消費活動によりまして、運輸、宿泊あるいは飲食などといいました観光関連産業の振興、雇用の増大など地域経済の活性化、さらにはまちのにぎわい創出などが期待されると思います。また、間接的な効果でございますけれども、人々が訪れてみたいまちとなるためには、住んでいる人々が住みよいと感じるようなまちであることが必要であると思います。住民が地域の資源に誇りや愛着を持つようになりましたり、まちづくり活動が活発化するなど、地域コミュニティが醸成されるとともに、バリアフリーの促進、交通アクセスや都市イメージの向上などが間接的・反射的効果として期待されるものと考えております。以上でございます。


◆吉川 委員  非常に高尚なお答えでございまして、私はもっと単純に考えているんですね。観光というのは、見て、触れて、食べて、楽しんで、幸せを感じる場の提供というふうにとらえております。なぜ、行政が観光振興を行わないといけないかという点については、お答えにもございましたように、経済波及効果、これが非常に大きいということと、さらには観光産業というものが持っている地域に対する波及効果がずば抜けて高い。そのことによって市民の皆様の、いろんな意味でのお役に立てる。ですから、行政がこの振興を行わないといけないんじゃないかというふうに私はとらえておるんです。
 そのためには、どういうことをしないといけないかということのうちですね、観光という部分では幅、今ご答弁いただきましたように、幅が広いんですが、まず、たくさんの人に来てもらおうということで、皆さんは2001年3月に、おいでよ堺21〜堺ビジター戦略プラン〜というふうなものを策定をいただきました。私もこれは一読をさせていただいたんですが、感想ですよ、頭でっかち、しりすぼみという感想を持ちました。最初の理念はすばらしいことが書いてあります。そのとおりだと、うなずきながら、どんどんどんどん読み進んでいって、最後の方になると、現状こうかなと、どうすんねんというあたりになると、何か、また今度というようなイメージがありまして、もう少しこの戦略という意味では、戦略性を持った施策を積極的にこれから考えていただきたいというふうに思うんですね。
 一応、せっかくつくっていただいたこれに基づいて観光施策を今行っていただいてますけれども、簡単にですね、これまでの取り組みの概略をお知らせいただきたいと思います。


◎前田 交流観光課長  平成13年度におきまして、推進体制としまして、おいでよ堺21実行委員会を設立いたしまして、この実行委員会の事業としましては、誘致事業のシンボルとなります観光ロゴを制定いたしましたり、南港のATCホールで行われましたツアーエキスポ2001に出展しましたり、また、14年度におきましては、JR西日本とタイアップしましたクイズラリー、観感学楽堺めぐりというタイトルなんですけれども、クイズラリーを実施したり、また、グルメガイドブックや旅行エージェント向けのCD−ROMの作成等々を行っております。以上でございます。


◆吉川 委員  ありがとうございます。まずですね、この概要をお知らせいただきたいという質問、いろんな部局に対して私するんですけれども、まず、計画はこうですと、この計画に対してこうしました。その結果、こうでしたよというふうに普通はお答えいただかないといけないんです。何も今の答弁だけを指して言ってるんではなくて、これはもうすべてにわたってビジョン、計画、その計画に対してどういうことをやったのか、やった結果どうであったか、これを順序立てて論理的に説明いただくというくせをどうかつけていただきたいなというように思います。
 今のご答弁ですと、いろいろやっていただいたと、私が今のご答弁を聞いて感じたのは、非常にやっていただいて、どうだったんかなと、観光ロゴを制定していただきました。私、この2期8年、議会におらせていただいてますけど、いろんなロゴを見てますわ、いろんなロゴ。それで、あのロゴは何のロゴやったかって、今わからんようになってるんですけれども、非常に役所的なお仕事。でも、そのロゴをつくろうという気概を否定してるんではないんですよ。ロゴをつくってどうなったかということを本当はお聞きしたいんですけれども、それを言うと、いっぱい聞かなあかんようになりますので、ちょっと本論と外れますので、そういったことも、その概要の中には必ず含んで報告いただきたいというふうに思います。
 今、おっしゃっていただいたセールスプロモーションとかやっていただいたんですが、このビジター戦略プランの中に、皆さんお書きいただいております行政の役割という部分がございます。ここを読ませていただくと、行政はビジターが過ごしやすく魅力を感じるようなまちづくりを進めていくということと、積極的にシティープロモーションを企画実施していくというふうになっております。私、このシティープロモーションという言葉がよくわからないんですが、まず、これはどういうことを指しているんでしょうか。


◎前田 交流観光課長  シティープロモーションといいますのは、堺市、市を外に向けまして積極的に売り出していくことだと思います。以上でございます。


◆吉川 委員  それでは、この平成13年、14年度、今ご報告いただいた中で、皆さんの役割として外に広く堺を売り出していこうという取り組みというのは、どのことになるんでしょう。


◎前田 交流観光課長  先ほど申しました14年度の取り組みの旅行エージェント向けのCD−ROM、これなんかも1つになると思います。これは市外からの修学旅行客の取り込みということで積極的に展開しております。以上でございます。


◆吉川 委員  平成13年度に行われた内外の旅行エージェントいうのは、セールスプロモーションと書いてますけれども、これは何か成果を見ましたか。


◎成山 交流観光課参事  内外の旅行エージェントのセールスプロモーションということでございますけれども、堺市とコンベンション協会、それと市内のホテル関係者等一緒になりまして、四国とか名古屋のエージェントなんかにセールスに行きまして、直接堺市の旅行ガイドブックだけではちょっと、実際、例えばホテル幾らになりますかとか、そういう値段の交渉等ございますので、ホテル関係者と一緒に行かせていただきました。
 それで、一つの形にあらわれているものとしまして、ホテルの客室の稼働率ということで、平成12年度は56.3%、それが平成13年度には62.6%、6ポイントのアップ、それと平成14年度は、ちょっと済みません、上半期だけになりますけれども、68.1%、これも6ポイントのアップということで、USJ開場の効果もあるとは思いますけれども、やはりこういう地道なセールスプロモーションの効果も出ていると思います。以上。


◆吉川 委員  ありがとうございます。ご努力いただいているというのは評価をしたいと思いますが、こういったシティープロモーションとかセールスプロモーションを皆さん自身がそれにかかわりを持たれて、逆に、どういうことを感じてこられました。この堺を売り出すと、堺を売り出す上で何が例えば不足している、何が強み、これはいいぞと、そういう堺を営業して歩いていただいたわけです。そこで感じられたことというのは何でしょうか。


◎成山 交流観光課参事  旅行業者、エージェント等、修学旅行客と一般旅行客のエージェント等、いろいろ話をさせていただくんですけれども、やはり歴史には、たびたび堺市という名前が出てくるのでありますけれども、やはり堺は何回かのやっぱり火災に遭っております。特に大阪夏の陣とか、前の大戦等で、ほとんど、いわゆる名所旧跡等が全焼していると、一部、北旅籠町の旧市街地が一部残っているということで、最近、町並みを散歩がてら散策するというような、観光が割とはやっておるんですけれども、町並み散策というのが、歴史はもちろん、歴史・文化はたくさんあるんですけれども、形として堺は見えないというのが、やはり弱いかなという部分もございます。
 それと、知名度的には仁徳天皇陵が有名でございますけれども、ただ、やはり下から見れば、ただ山があるだけというようなことで、なかなか、さきに講義とか研修等があって、さきに事前にそういう予備知識を持っていないことには、なかなか難しいと、そういうことで、堺にも観光ボランティア協会がございまして、ボランティア協会の方がガイドつきで、やはり堺のまちを歩けば、よりわかるわけですけれども、なかなか、ぶらっと来て、どこに行ったらいいかわからないというのが、そういうようなご意見をいただきます。
 それは、どうしても大阪という大都市に隣接している関係で、どうしても食という形では大阪の方に行ってしまうということで、やはり反対に大阪市という大都市を利用していかなあかんとは思ってるんですけれども、先ほど言いましたホテルに関しましても、USJの関係で、堺のホテルも立地的には大変いい場所でございますので、大阪市から、大阪市のホテルはだんだんいっぱい、飽和状態になってきましたし、値段的にも高いということで、堺のは割と安いホテルもありますので、利用していただいているということで、結論としましては、なかなかやはり文化・歴史はいいものがあるんですけど、その見せ方というんですか、これからそういうのをやっぱり工夫していかないといけないと思っております。
 それから、修学旅行に関しましては、博物館なんかが昨年、教科書にも載りまして、その辺もアピールしていきたいと思っております。
 それともう1点、読売新聞主催で発刊50周年ということで、遊歩百選というのが日本全国100カ所の中に百舌鳥古墳群が選ばれましたので、それについても今後やはり新聞媒体等を通じましてアピールしていきたいと思っております。以上です。


◆吉川 委員  ありがとうございます。簡単にいうと、堺を売り込むための目玉が少ないということと、1つはやっぱり、この観光というのは、これはだれが言うてんかな、総合政策局、国のね、観光部企画課というところが言うてるんですけれども、21世紀の観光というのは、だれもが気楽に楽しめる観光というのが大事、それから、住民と旅人とが互いに交流し合う観光というのが大事と、だれもが気楽というのが大事なんですね。碑の前に立って、長い説明を聞かんと、この碑、何かわからへんというのとかね、これ何やろと思いながら、見ながら説明聞いて、ああそうかと思わなあかんというのは非常にインパクトが弱いと私も思います。そういう意味で、今回、予算計上していただいています文化観光拠点創出事業、新規で、これは非常に思い切った取り組みであると私は評価をしておるんですけれども、まず、この文化観光拠点創出事業に9,807万8,000円ですか、予算計上していただいてますけれども、この内訳というのはどうなっているんでしょうか。


◎前田 交流観光課長  文化観光拠点創出事業の内訳でございますが、まず、土壌調査につきまして、2,188万7,000円、それから埋蔵文化財調査に7,280万円を計上しまして、それ以外がコンペ等の経費でございます。以上でございます。


◆吉川 委員  ほとんどが土壌調査と埋蔵文化財調査だということですね。それで、ここに事業コンペの実施というふうに書かれておるんですけれども、この文化観光拠点創出事業を事業コンペをして事業を進めようというお考えだと思うんですが、では、この事業コンペということを行うメリットというのはどこにあるんでしょうか。


◎前田 交流観光課長  事業コンペの最も大きなメリットとして考えられますのは、民間会社の持つノウハウや企画力、情報力などを最大限に生かせるようにできるということが最大のメリットかなと考えております。以上でございます。


◆吉川 委員  今回ですね、何か懇話会を立ち上げてやられてますよね、文化振興懇話会ですか、を立ち上げて何かもう既に1回目やられたんですかね、この懇話会の目的というのは何でしょうか。


◎前田 交流観光課長  懇話会の目的は、文化あるいは観光に知識の深い方々から、大所高所からのご意見をいただくというのが主な目的でございます。以上でございます。


◆吉川 委員  何の意見を伺うんですか。


◎前田 交流観光課長  堺旧市街地、それから堺病院跡地の、どのように整備していくのがいいのかということにつきまして、今言いました文化観光の視点から意見をいただくと、こういうことでございます。以上でございます。


◆吉川 委員  その後にまた何か検討会というのをされるというふうに伺っておるんですけれども、これはこの懇話会ではなくて、また新たな検討会を立ち上げて検討されるんでしょうか。そして、もしそうされるんであれば、それは何のためにするのか、教えていただきたいと思います。


◎前田 交流観光課長  建設検討委員会、仮称でございますけれども、これは懇話会での意見をより一歩具体化に向けまして、例えば事業運営方法でありますとか、事業期間、応募に係る条件など必要最小限の事項を決めていくと、このように考えております。以上でございます。


◆吉川 委員  何に対する必要最小限の事項を決めるんですか。


◎前田 交流観光課長  事業コンペの実施に際して必要最小限の条件でございます。以上でございます。


◆吉川 委員  2月28日付の産経新聞に載ってました。千利休さんの肖像画入りで、千利休を生んだ大阪府堺市が市内に茶の湯の一大拠点を建設するため、有識者による文化振興懇話会を設置した。市内に茶の湯の一大拠点を建設すると。堺タイムズさんは、もう少し情報が正確なんですが、旧堺病院跡地に市内周遊の核となり、千利休の茶の湯などに重点を置いた文化観光拠点を民間活力を主体に進めると書かれてました。
 先ほどですね、この文化観光拠点創出事業は、事業コンペを行って進めますよというお話をいただきました。それは、民間が持つノウハウとか知識あるいは情報を最大限に生かせる、いわゆるプロフェッショナルに任せた方がうんといいものができるんじゃないかという思惑でこういう形をとられるということなんですが、既にですね、ここに何をつくるのかということが茶の湯の一大拠点やということが前もって一つ決められている。市長の予算説明の中にもありました。まず、市内周遊観光の核となり、千利休の茶の湯などを取り込んだ施設を旧堺病院跡地に民間活力を主体に整備する。ここでもやっぱり千利休の茶の湯と書いてあるんですけれども、せっかくですね、事業コンペを行って、民間の知恵と力を借りて白紙に自由な絵がかける場所に、なぜ前もって、皆様方は、ここに何をつくるかというのを決めたり、懇話会で先もって、どういう整備をするのか、どういうものを持ってくるのがいいのかということを決められるのか、私はこれは不思議で仕方がないんですね。
 一番いいのは白紙で、ここを活用する目的というのは、先ほどから観光というお話をいろいろ聞いてきました。それはまず、外からいろんなお客さん、集客をしないといけないと、これが根本なんですね。ですから、ここの場所というのは、集客力のあるものを設置するという、この目的を達成するために一番いい方法を選んだらいいわけなんですけれども、何でそれがお茶なんかと、最初に決められるのかなというのが私にはどうしても理解できないんですけれども、それに対して何かご答弁ありますか。


◎前田 交流観光課長  あそこは千利休の屋敷跡という立地上、お茶というのは重要な要素とは考えておりますけれども、ただ、新聞記事にありましたような、お茶の拠点、全部お茶で整備するんだと、そのようなことは考えておりません。以上でございます。


◆吉川 委員  では、なぜこのような記事が書かれるのか。私はね、多分皆さんの情報提供の仕方がですね、非常に中途半端であいまいだから、こうなっちゃうんじゃないかなと思うんですね。勝手に書かはったんやと言われるかもしれませんが、私は、もう皆さんが提供する情報がですね、だって市長の予算説明にも、そういったことを思わせるような説明もありますし、ほかのところにもありますよね。それはもうどうでもいいんですけれども、なぜ、だから、お茶をそこに持ってこないといけないのかということなんです。すべて一大拠点にするんではないという話だとしても、そこを、なぜまずお茶を基点に物事を考えないといけないのかということなんです。


◎前田 交流観光課長  堺は、やはり千利休を生んだ地でありまして、やはりお茶というのは非常に大事な要素かなと、それと先ほども申し上げましたように、あそこの病院跡地は千利休の屋敷跡のそばという立地がありまして、あそこはお茶という要素は大事なんじゃないかなと、このように考えております。


◆吉川 委員  ですからね、私、お茶が大事でないとは言ってないんです。なぜそこに持っていくのか、千利休の屋敷跡があるから、屋敷の跡ですよね。だから、その屋敷跡というのは何があるんですか、今。その跡に。


◎前田 交流観光課長  現状としましては井戸ですね。


◆吉川 委員  だからね、皆さん、集中と選択ということをおっしゃってます。今まで大仙公園で千利休のゆかりのお茶会とか、いろいろされています。私はね、そのお茶の文化を発信するんであれば、どちからといえば、大仙公園の方がシチュエーションもいいんじゃないかなと思うんですね。日本庭園もありますし、仁徳天皇陵もある。茶室も2つもあるじゃないですか。そういうシチュエーションを考えたら、お茶の文化を発信するんだったら大仙公園の方がいいんじゃないかと私は思います。そして、井戸あるんですか、井戸、そこにあったとしても、ここの場所は中環の通る道ですわ。非常に騒がしいいうのかな、そこでお茶なんかなって、単純に疑問に思うんです。1つでもですね、お茶というのは非常に個性が強いものですから、それをここに置くということをどこかに皆さんが要求されたとしたら、事業コンペをされて、ここに集客をしようという方の、それが一つ、逆にいうと障害になってしまうかもしれない。ですから、私はもう自由な絵がかけるように、ここはしていただきたいなと。
 これは私の勝手なお願いなんですが、食ということを中心にした集客を図っていただきたいなというふうに思うんですね。食が持つ、食文化が持つ人々との交流とかコミュニケーションという力は非常に大きいものがあります。最近では東京の丸の内ビル、ここが成功したことも本会議のときにお話をさせていただいたとおりでございまして、そういう形を実現していただきたいというふうに要望しておきます。ですから、行政が余りたがをはめずにいただきたいというふうに要望をしておきます。
 それから、今後の観光ということを考えると、どうしてもまちづくりとの関連性というのは否定できないと思います。今ですね、観光の定義を当初冒頭におっしゃっていただきましたけれども、いわゆる都市観光、アーバンツーリズムというんですか、これをいかに戦略の中に組み入れて、それを実行していくかということが大事ではないか。その中では、まちづくりとの関連性をどうつけていくのかというのが重要なんです。重要だと思うんですけれども、これに対して皆さんはどういう方向性を持たれているんでしょうか。


◎前田 交流観光課長  確かにまちづくりと観光の関連というのは非常に重要な要素でございまして、住民が過ごしやすいまち、また、住んで気持ちのいいまちというのをつくっていくということが集客にもつながっていくかなと考えております。例えば北旅籠町周辺の古い町並みや路面電車の走る大道筋の風景の保全、障害者・高齢者にやさしいまちづくり、夜市や今回新たに募集している堺まつりでの市民ボランティアとの協働によるまちづくりなど、都市アメニティー、都市魅力の創出・向上に向けまして、今後とも取り組んでいきたいと考えております。以上でございます。


◆吉川 委員  これはしっかりとしたテーブルをつくっていただいて、議論をオープンにしていただきたい。それと、私がまちづくりという、そのまちづくりの一部には、都市景観という部分もございます。堺市は非常にその都市景観に対して執着がないまちだなというふうに私は思っております。だって、堺市の建物自身もそうですよね。いろんな支所とか、いろんな機関があります。その建物全部見ても、何かデザインの統一性も何もないですし、新庁舎と高層館も全然合うてないように思うんですけど、まあええわと思ってるんですけれども、そういうデザイン的なアイデンティティーの統一性がないんですよね。だから、その景観が人に与える影響というのは、非常に私、大きいと思うんです。それは海外の調査に行かせていただいたときも感じました。ヨーロッパの町並みをまねしてほしいということではないんです。ヨーロッパの町並み・景観が歩く人に与える影響というのは非常に大きいなと感じたからなんです。ですから、1つは、まちづくりの中のまちの景観という部分に対しても的確な施策を講じていただきたいというふうに要望しておきます。
 それと最後1点、民族芸能祭が開催をされました。その中で、堺が世界とのネットワークを確立できたと私は思ってるんですけれども、このせっかくできたネットワークも、この観光の中に生かせないものかというふうに思うんですが、その辺のお考えはございますでしょうか。


◎前田 交流観光課長  ワッショイ!2000の翌年から国際芸術芸能フェスティバルが開催されてきたわけでございますけれども、これは堺まつりと同時期に国際文化部が開催しておるものでございまして、また、商店街祭りでは、この演者が商店街でパフォーマンスを行いまして、まちのにぎわいづくりにも一役買っておるということでございまして、このネットワークを生かすということから、このような、これまでのノウハウの蓄積を生かせるよう、文化観光拠点における国際交流、それからまた集客の促進に向けまして連携を図っていきたいと、このように考えております。以上でございます。


◆吉川 委員  小粒なんですね、大体考えが、小粒。もっとですね、思い切った施策をね、選択と集中と言うてはるんですから、集中して打っていただきたい。そのためにね、これだけの予算つけますって皆さんからどんどん議会に提案をいただきたい。ちょろちょろちょろちょろ小粒な、何ぼやってもぱっとせんなと、もう正直言ってるんですよ、怒らんといてくださいね、そう思うんです。だから、集中して生かしていただきたい。堺が持つ自由都市の時代に堺が世界とネットワークを広げたということは、歴史的な一つの価値がある話だと思いますし、それを現在にどう展開するのか、思い切った施策を打っていただけますようお願いをいたしまして私の質問は終わります。ありがとうございました。


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